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新・私のエッセイ:3号館(No.201~300)

新・私のエッセイ~ 第275弾:警備員も楽じゃない

 ・・・警備員って、


 どこか、『ナメられて』ますよね、やっぱり。


 そのくせ、


 いざとなると、


 困って、


 われわれ警備員を頼ってくる。


 ・・・まぁ、よくあるハナシですわね。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ぼくね、


 『誇り』をもって、この警備の仕事に従事してますよ。


 だから、ぼく本人や、


 仲間や同業者の警備員たちを軽く扱ったり、


 侮辱ぶじょくする人が、性格上、どうしても許せないんだ。


 笑って自分をごまかせるほど、ぼくは人間が丸くないです。


 ・・・かなり失礼なヤツっていますからね、はっきりいって。


 工事現場の監督さんや作業員さんから、


 手荒く、ぞんざいに扱われることはあっても、


 それは『仕事』だから、「ある程度は」仕方ない。


 ・・・「はい、ガードマンの〇〇ちゃん、い~い? ここは注意するんでちゅよ❤」なんて、赤ちゃん言葉で指摘するバカはいないからね。


 まぁ、


 あまりにも失礼な場合は、ちゃんと抗議しますけどね、さすがに。


 「すみません、監督さん。お言葉を返すようでアレですが・・・」


 と、前置きをした上でね。


 それで現場をはずされたこともあります。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・ぼくね、


 宇都宮某所にある、


 『うおべい』っていう、チェーンの寿司屋の駐車場警備を、


 ときどきやります。


 ものすごい超・人気店で、


 土日・祝日の昼時や夕方は、駐車場は常に満車。


 立地条件もいいので、


 とくに『ファミリー』の方が、


 よく来店される。


 寿司屋と道路をはさんで、向かって西側に大きな公園があって、


 そこで、「オプション」として、子供さんを遊ばせてから入店されるお父さまやお母さまもおられますね。


 ・・・でもね、


 全員が全員じゃないけど、


 『来客の民度みんどが、低い』!!


 早く食べたいのはわかります。


 腹へって、イライラされてるのも。


 ・・・でもね、


 「順番」は守りましょうよ、「順番」は。


 最低限の「ルール」でしょ。


 敷地内で、ちゃんと並んで、おとなしく停車して待ってる「先客」がいるんだからさぁ・・・。


 ほとんどのお客さんは、われわれの指示に素直に従ってくださるんですが、


 中には、強引に「割り込み」するロクデナシもいる。


 ・・・まぁ、


 パチンコの新装開店でも、お祭りやイベントの順番待ちでも、


 そんな人って、「あたりまえに」いますけどね。



 ・・・こんなことがありました。


 やはり、順番待ちで停車してた若い男性の方なんですが、


 待ちきれなくて、


 あきらめて「帰ろうと」したんですよ。


 その人は、「3番手」でした。


 前に2台、


 すでに待ってるお客さんがいたんです。


 で・・・


 出口に「するする」って感じで移動されましてね。


 ところが、


 あとからあとから駐車場に入ってくる車のために、


 道路に出られなくなってしまった。


 出口の「とばくち」で停車して待ってたら、


 ぼくのすぐそばに停まっていた車の方がお帰りになり、


 駐車スペースが1個、空いたんですよ。


 「さぁ、それじゃ、先頭の車の方をここへ入れるかぁ。」


 そう思った矢先。


 『帰るつもり』だった、そいつが、


 何を思ったのか、


 いきなりバックしてきて、


 空いたスペースに入ろうとしたんですねぇ。


 あわてて止めましたよ。



 「ちょっとちょっと、お客さん! 何されてるんですか・・・?」


 「は? いや、そこへ入ろうと。」


 「ダメですよ。先に待ってる方がいるんですから。それに、お客さんは、帰ろうとしてたでしょ・・・? おまけに、ちゃんと『お客さんは3番目ですよ』って言いましたよね、自分??」


 「・・・いや、あんたが『指で』誘導したから、こっちで待ってただけだよ。」


 「いやいや、ぼくはそんな変な誘導なんかしてませんよ。だいたい、誘導灯ゆうどうとうで『とめ』の合図してたじゃないですか。それでもあなたが強引に前に動き始めたから、『あきらめて、お帰りになるな』と判断して、道を空けたまでのことです。」


 「だっておまえ、『ゆびさし』して、『行け』って合図してたじゃねぇか。だから前に進んだんだよ。」


 「そんなことしてませんよ、ぼくは。」


 「いや、してたんだって。」


 「だとしても、お客さんは『3番手』なんだ。急に気が変わって店に入りたくなったとしても、『順番だけ』は、ちゃんと守ってもらいますからね!」


 「うるせぇな、わかったよ。」


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・こんなこともありました。


 やはり、並んで停車して、5台ほど待ってました。


 1台帰って、


 スペースが空き、


 そこへ、3番目で待ってた女性の方が、


 上の事例同様・・・「するする」って自分の車を入れちゃったんですよ。


 

 「ちょっと、お客さん! 困りますよ、そういうずるいことされちゃあ。ちゃんと順番は守ってもらわないと!!」


 ・・・これも、あわててとめましたよ。


 「ああ!? うるさいね、このガードマン! 『たまには』、いいじゃないのよ!!」


 (なに・・・? 『たまにいい』んだったら、いつでも許されちゃうんじゃね?? どう考えたって、論理的に理屈として、おかしいだろ、ソレってよ??)


 強引に車を入れちゃって、


 入店しちゃいましたね。


 「ごめんなさい、お客さん、あなたのほうが先だったというのに・・・。」


 「いいよいいよ、そんなに謝らなくても。どこでもあるハナシなんだから・・・」


 「すみません。ご理解くださって、ありがとうございます・・・。」



 高級寿司屋の駐車場警備もやったことありますけど、


 「ただの一度も」そんな案件はなかった。


 来店されるのは、たいてい、


 どこぞの『社長さん』とか『重役クラス』とか、


 セレブの女性。


 ・・・人生と時間とカネに余裕があるせいか、


 心まで広い。


 ガツガツしてない。


 やっぱ・・・


 『庶民』とはちがうんだなぁ・・・。


 ぼくも、かくありたいものですな。


 m(_ _)m


 追伸:


 お子さんが助手席や後部座席に乗ってらっしゃるのに、


 ぼくたち、仕事中の、


 弱い立場の警備員をつかまえて、


 一方的にどなったり、


 わめきちらしている『パパさん』へ。


 ・・・子供は、「ちゃんと見てます」からね。


 『おやじの背中』ってヤツを。


 あなたから人生を、


 生き方を、毎日、少しずつ「学んで」いるんです。


 お願いだから、


 かわいい息子さんや娘さんに、


 そういう『カッコ悪いお父さんの姿』だけは、見せてくれるな。


 子供は、幼少期に見た「父親像」ってのを、


 ずーーっといつまでも心と目に焼き付けて、生涯、忘れないものなんだ。


 ・・・寛大で、


 余裕と自信たっぷりの、


 『カッコいいお父さん』ってヤツを見せてやっておくれ。

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