★人体切断と切り貼り
☆長身あるある?
★脚長あるある?
それは中学の頃だった。確か一年のときだったと思います。
休憩時間中、机に突っ伏して寝ていた時です。
隣から、声が聞こえてきました。
女の子たちが自分に都合のいい男子の好みを言い合っています。
そこで男子の好みの理想が上げられました。
その話している子たちは興味ありませんでしたが、その話には若干惹かれました。面白そうだと思ったからです。
クラスで頭のいい子の頭脳、運動神経のいい子の能力、ガタイがいい子の上半身、そして私の下半身、あとは自分たちの顔の好みを言い合っていました。
さすがは中学生。いいとこどりをしてました。どこぞの格ゲーのラスボスか、と。
ここでいう私の下半身とは、見られたり本番したわけでもないでの性的な意味というわけでなく、当然ながら脚が長いという意味で、です。思春期でもまだ中一でしたから。
しかしガタイのいい子の座高は私よりかなりあったため、合わせても脚は短く見えそうでした。相対的に。そこまでは考慮していなかったのでしょう。
私は学校では常に後ろから二番目が定位置でした。昇級直前には一番高くなっていたりもしたのに、昇級後には何故か私より高い人がいる。身長の伸び方が一瞬だけ成長期という人が多いのでしょうか。
中学の武道では、体重別ではなく身長別で稽古をさせられていました。
柔道は体重別に分けられているのに、身長別にされていたのです。
縦には伸びたのですが体重はすぐには追いついてきません。特に中三の夏は175㎝、50㎏ほどでしたから体重で10㎏以上重い相手と乱取りしても勝てる訳ありません。振り回されて大変でした。
ですが一度だけ、その身体がデカイ子が休みで背がクラスで三番の同体重の子と練習したときに楽に勝てて、身長別ではなく体重別にして欲しい、と思ったものです。
もう二人ほど背が低い子で体重が多そうな子がいたのです。そうすれば、私やその相手の子は楽になったのに、と思うのでした。
また中学の時、友人が改造ズボンを検査があるために私に交換してくれという頼みをしてきました。
私は通常のズボンだったので。貧乏だったからともいう。
交換すると「お前、脚長ぇな」と裾を折り曲げていました。
私は逆に曲げられていた裾を伸ばしていました、が長さが足りませんでした。
身長差もありましたが、それでも私の脚が長かったのです。
この頃は自分の脚が長い事に明確に気付いていませんでしたが、他から見ると充分に目立っていたようです。