1/1
プロローグ
「愛とは、この世でもっとも美しいものだ」
この言葉を僕に聞かせてくれたのは誰だったろうか?
少なくとも、学校の先生では無い事だけは確かだと思う。
この言葉に、共感をもてるか?
そう問われたならば、僕は、即座にイエスと言えるだろう。
しかし、今の僕はそれがそれだけでは無いと知ってしまった。
いや、感じてしまったのかも知れない。
愛とは、この世でもっとも美しいもの。それは、確かなのだろう。
しかし、それと同時に、僕はこうも思ってしまっている。
「いや、愛って・・・・・・ この世で、もっとも恐ろしいものだよ・・・・・・」