新しいことの始まり
最近サプライズ以外の仕事が増えて来た。
でも、本職の俳優ではなくクイズ番組などのバラエティばかりだ……
「亀谷ちゃ〜ん頑張ってね〜」
「頑張るってボクはただ立ってるだけでしょ」
「まぁ頑張るのよ」
「頑張りますけど……」
今はバラエティ番組の収録前…
オレの役はただ立って問題文を持つっていうMCのサポート役だ。
でも次はサプライズだし頑張ろう……
「はいお疲れ様で〜す」
ADさんの声でオレは急いで次の現場に向かった。
「あっ亀谷さん」
「なんでしょう?」
「あの次の収録のこと何ですけど……」
「はい……」
早く行きたいのに…………
「こんなカンジで行きますんで……」
「わかりました
失礼します」
オレはサプライズの収録に急いだ……
「亀谷ちゃ〜ん!
どこ行くの?」
マネージャーがオレを止める。
「サプライズ収録です!」
「あら私より先に行くなんて珍しいわね」
「いいじゃないですか
たまには」
「まぁ気をつけてね」
結局予定よりちょっと遅れてしまった。
サプライズの収録があるスタジオについた。
「遅かったね〜亀兄」
レベッカのおっとりした声。
「いや〜マネージャーに止められちゃって…」
「亀谷さん久し振り〜」
太一の元気過ぎる声。
「久し振りのサプライズですよ〜ぼく」
直行の爽やかな声。
「亀兄〜新しいファミリーだよ」
欄ちゃんの聞けば落ち着く声。
「雪のこと?」
「よくわかったね〜」
「亀谷さんチャリース」
「お〜雪〜チャリース」
((((なんか二人ともホントに兄弟みたい))))
「よ〜おバカ六兄弟」
高田さんが明るく声をかけてくれる。
「やめてくださいよ
その呼び方」
「そういえばおバカ六兄弟そろうの初めてやな」
「その呼び方やめてくださいよ〜」
欄ちゃんは高田さんを笑いながら叩く。
「そういえばそうだな
いつも一人二人欠けてたし」
太一は感心する。
「なんか不思議なカンジっすね」
雪は嬉しそうだ。
「そろそろスタンバイお願いします!!」
みんなスタンバイを始める。
久し振りだからな〜
緊張すんな〜