あっども…本番前で緊張してます
今日は収録当日。
オレはマルフジTVの楽屋にいる。
張り切りすぎて早く来過ぎたな…
「暇だな…」
誰かこねぇかな……
「おはよ〜ざま〜す」
のんびりした声の人が入ってきた。
「おはよございます」
「あ〜亀谷さん!!」
………?
誰?
「亀谷さんですよね?」
「そうですけど……」
あっこの人…クイズ・サプライズのレギュラーの人か…
「ライダーマン見てましたよ。
オレ、ファンなんです」
なんか照れるな…
「ありがとうございます
失礼なんですが名前聞いてもいいですか?」
「オレは山上太一です。
まだ二十四です。」
若いな…オレより1、2、3、4、5、……七も年下か。
あっ挨拶行かなきゃ…
「それじゃ山上君オレ挨拶行くわ」
挨拶を終えてスタジオに向かった。
「早いですね〜」
聞いたことある声がした。
「あっ…アナウンサーさん」
「あの私アナウンサーじゃなくて木村っていいます」
「木村さんですね」
木村さんは笑顔で
「はいそのとおりです」
なんかホッとすんね〜
「あのそろそろスタンバイお願いします!!」
ADさんの声でみんながスタジオに集まって自分の席につく。
「それじゃ〜本番入りま〜す
3・2・1」
オレのクイズ・サプライズの始まりは記憶に残らないようで、鮮明に残る
嬉しいような恥ずかしいようなデビュー戦だった。