吉伸やけど……飲みに誘われたんやけど亀谷の家はどこや!!
走ったはいいけど公園ってどこや?
「どこや〜!!」
住宅地の真ん中で叫ぶ。
(プルル)
こんな時に電話や
「もしもし!」
「あっニシモン」
欄か……
「なんや!」
「いや〜公園の場所知ってんのかな〜っと思って」
「おお〜教えてくれ!!」
「ニシモンうるさいよ
えっと場所はね……」
「……おおきにな」
「んじゃ〜気をつけて」
欄が言ってた場所はけっこう近いな……
オレは全力で走って行った。
今私は公園のブランコに座ってる……
隣に吉伸さんがさっきまでいたんだけど…
(雪はまだ子供やな…
あとアイツも…)
そう言って公園から出て行った…
子供ってどゆうことだろう…
吉伸さんの言っていることはよくわからなかった。
でも最近…ニシモンを避けてるの事実……
嫌いになった訳じゃない……
なんか複雑な気持ち………
どうすればいいかわからない……
どうすればいいの…………
「見つけた!!」
雪を見つけた嬉しさから思わず叫んでしまった。
雪はビックリしていた。
「雪よかった〜」
オレは雪に近付いた。
「ニシモン………
の………バカ!!」
雪は思い切り叫んだ。
「誰がバカや!心配して来たのに!!」
「来るのが遅い!!」
「なんも言わず出てくからやんけ!!」
「避けてるのに声で言う分けないでしょ!!」
「だからって……」
……
……
……
……
……
……
……
…
…
…
三十分後……
「あ〜ニシモンのせいで喉も痛い」
「なんでオレのせいや」
「あ〜ぁもういいよ……
話しても無駄だった……」
さっきまでと違い寂しげに言って公園から出て行こうとする。
「待てや!……
一週間後絶対こいよ!」
「行かないから……
これでお終い
じゃ〜ね
西田さん……」
雪は公園から出て行った。
いきなり静かになる公園……
なんか心がポカンとする……
(じゃ〜ね
西田さん……)
西田さん……か……
……
……
(プルル)
「はい……」
「西田さん
雪どうでした」
亀谷か……
「いや〜どうにもならんかった……
帰ったわアイツ…」
「そうですかそれじゃ早めに戻って来てくださいね」
「ああ〜じゃ〜な」
電話を切ると涙出て来た。
ホンマにオレ涙もろいな女一人くらい……
くらい…じゃないな……
大切なやつ……
今でも……