あっどうも亀です
「変身!!」
「出たなライダーマン
今日が貴様の最期の日だ!!」
「行くぞ!!」
………
これがボクの唯一の代表作だった……
七年後
「マネージャーさ〜ん仕事ないですか?」
「ないよ〜一週間仕事なしはきついよね〜」
ボクの名前は亀谷毅史(かめたに つよし)
七年前ライダーマンで一世を風靡した。
しかしライダーマンが終わってから仕事が減ってきた。
今では週六で休みだ。
「キビシ〜な〜」
(プルルル)
マネージャーの電話がなった。
「ハイもしもし〜あっ本当ですか
ありがとうございます」
なんか嬉しそうだな…
「亀ちゃん!仕事よ!!」
…………仕事!!
「マジすか!!」
「マジよ」
女言葉を使ってるがこの人は男だ。
「やった〜」
「収録明日だから」
わかりました〜オレはずっと事務所で鼻歌うたっていた。
次の日
撮影場所の来てもセットができてなかった…
「あの〜セットがない状態で収録するんですか?」
近くにいるADさんに聞いた。
「今日はしませんよ〜」
収録をしない?
「じゃあ何するんですか?」
「テストします」
テスト?
「テストするんですか?」
ADさんが不思議そうな顔をして…
「この番組見たことないですか?」
「すいませんマネージャーからなんも聞いてないんで…」
「とりあえずクイズ番組なんでヨロシクお願いします」
「あっこちらこそ」
クイズ番組か…
久し振りのテレビの仕事だ。
ガンバンぞ〜!!
テスト終了後
「ハイ終了で〜す」
ADさんが終了を告げる。
お疲れ様でした〜と言って皆出て行った。
でもオレだけはずっと作りかけのセットの上に腰掛けていた
「どうかしたんですか?」
名前はわかんないけど女性のアナウンサー方が話しかけてくれた。
「いや〜久しぶりのテレビなんでちょっとした緊張ですかね?」
笑いながら答える。
「んな緊張することちゃうで!」
女子アナの後ろから声がした。
「あっ……吉伸さん!!」
この人は田中吉伸さん五本以上の自分の番組を持つ大御所。
「吉伸さんにテストってことは…………クイズ・サプライズ!!」
「今気付いたんかい」
クイズ・サプライズか……
人気番組じゃん……
さらに緊張するな……
「今回は特別なだけでいつもは番組収録前にやるんやで」
「…そうなんですか…」
「そんじゃオレは仕事はいってるんで行くわ」
吉伸さんは出ていった。
「んじゃ〜ボクも行きます」
「明日はヨロシクお願いします」
「こちらこそおねがいします」
そう言ってオレはスタジオから自宅に帰った。
家についたオレはすぐに眠りについてしまった。
こうしてオレの騒がしい芸能生活が始まった。