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そのご主人様は雪に焦がれる  作者: remihura55
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01.プロローグ

この作品はニコニコ生放送の企画で同じ題材で書くというものです。

 唯一無二の天才と呼ばれる者がいる。

 その者は全てにおいてトップを取っている。

 ましてや神なども軽く屠れるほどに。

 しかしそんな彼も努力をしていないわけではない。

 元から才能あるがそれに驕らず尋常なる程の努力をした結果なのだ。

 それ故に誰も追いつくことができない、彼との差がどれほどあるのかさえ分からないのだ。

 人間、実力差が分からないほど恐怖してしまう。そう、無限に差があるように感じてしまうからだ。

 だが彼は女性と間違うほど中性的であるのだ。男性ですら見惚れてしまうほどに。

 そんな彼の名を八神 零(やがみ れい)と言う。






 ーーーーー







「零君、ちょっといいかしら」


 俺を呼ぶのは幼馴染の飯塚 有希(いいづか ゆき)だ。

 この学校では四大美女のうちの一人だ。黒髪ロングで清楚感があるのが特徴だ。

 学校では完璧主義であるため、こうして俺を呼んで勉強を教わりに来ている。


「また分からないところがあるのか?有希」

「ええ、ここが分からないの教えてくれる?」

「これはここがこうなるから、こうすればいい」

「なるほど・・・ありがとう。お陰で分かったわ」

「いいってことよ。それよりも、佐奈を知らないか?」

「佐奈ちゃんならもうすぐ来るんじゃないかしら」


 と有希が言うと、教室の扉を開け入ってくる佐奈が居た。


「零お兄様、遅くなりました」

「いいや大丈夫だ。用事は終わったのか?」

「はい。無事に終わりました」


 俺や有希が佐奈と呼んでいる彼女は、俺と双子の妹で、八神 佐奈(やがみ さな)という。

 目の色が青色で、俺と対になっている。黒髪ショートで天使のような妹だ。

 有希と同じようにこの学校で、四大美女のうちの一人である。

 そして俺の最愛の妹で、一番の宝物だ。

 普通なら、学校の四大美女のうち二人と一緒に居れば妬んで騒ぐやつもいるだろう。

 がしかし、この学校ではそんなやつはおろか寧ろ暖かく見守るやつだけなのだ。

 俺たち三人が全国でもかなり有名であり、敵にしてはいけないと言われているのも原因でもあるだろう。

 そして今は放課後。教室の中には俺たち三人以外にはいない。


「今日は三人で一緒に帰るか」

「いいわね、そうしましょ。たまには佐奈ちゃんとも一緒に帰りたいわ」

「有希お姉様と久々に一緒に帰れます!」


 お互いに荷物を持ち下校をする。

 学校の校門を抜けしばらく経ったころ、不自然に辺りが静かになった。



「なんか不自然に静かじゃないか?」

「確かにおかしいですね。さっきまで音がしていたのに、いきなり音が消えました」

「見て!地面に変なのが浮き出てるわ!」

「これはあいつの魔方陣・・・辺り一面にある・・・逃げられないぞ」



 辺り一面に魔方陣が浮かび上がっていた。しばらくすると光を放ち三人を包みこみ次第に光が収まっていった。

 光が収まった頃には突如として三人が消えたのだ。この世界には存在しないものによって。

 何者かが何らかの意図で、この世界に大掛かりな魔法を使い三人を転移させたのだ。


 零にはある程度自分たちがどういう状況にあるのか分かっていた。転移させられるということも。

 自分たちを転移させた奴に会ったら一度しばきあげると誓うのだった。



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