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記憶殺人 ~ 佐久間警部の暗躍 ~  作者: 佐久間 元三
記憶殺人
20/31

それぞれの人生

 ~ 浜北区道本、於呂神社 ~


「やっと来たな。人を呼びつけておいて、遅れてきやがって。勝手に始めてるぞ」


 現着するや否や川上真澄は、納得するように溜息をついた。


「…やっぱりね。そういう事だろうと思った。遠目からも分かったわ」


「申し訳ない。静岡県警察本部(彼ら)との調整に手間取ってね」


 脇の農道に、風景に馴染まない車両が駐まっている。


 東京、科捜研チームの鑑識車である。また、佐久間が捜査する足として、特別に用意されたレンタカーも到着していた。


「久しぶり、真澄ちゃん」


「こんにちわ。でも、氏原さん(あなた)単身ならともかく、よく科捜研でも精鋭で名高い部隊を引っ張って来られたわね」


 氏原は、佐久間の顔を見ながら、ほくそ笑んだ。


「佐久間が、また裏技使いやがった。警視総監指示(鶴の一声)を利用したんだよ。越権行為も良いところさ」


 佐久間も、にんまりと笑う。



 ~ 時を遡り、六月五日。警視庁傍の料亭 ~


 佐久間は、村松弁護士逮捕の報を聞くと、直ちに幹部たちとの懇親会席上で頭を下げた。事件の概要と警視庁の立場を理解した警視総監の布施が、翌朝一に、科捜研の筆頭と直接面談し、協力を要請したのである。静岡県警察本部の科捜研でも捜査は可能だが、捜査姿勢が静岡県警察本部と警視庁では異なるため、秘密裏に捜査する必要が生じ、警視総監に直訴したのだ。


大凡(おおよそ)の事情は分かった。だが、本当に第四殺人は起きるのか?」


 佐久間は、即答する。


「必ずや起きます。犯人(ホシ)は、村松弁護士を襲撃した際、危険を冒して電子標識器具(マイクロチップ)を埋め込みました。犯人(ホシ)にとって、村松弁護士は憎き相手であることは明確です。しかし、その場で命を()()()奪わなかった。これは、『その気なら、いつでも殺せるぞ』という強烈な恐怖心を、村松弁護士や捜査関係者に植え付けて、足止めする狙いがあると言えます。そして、そのまま第三殺人へと繋がりました」


 布施は、腑に落ちないようだ。


「村松弁護士の逮捕で終わりではないと?もしかしたら、第三殺人の被害者(ガイシャ)犯人(ホシ)の本命であって、本命の生命奪取と、憎き村松弁護士の社会的制裁も同時に為し得た。現段階(ここ)で完結すれば、一番すっきりすると思うがね」


「総監の仰る通りです。ですが、その『すっきり』こそが、狡猾な罠であると私は思えてなりません。総監でもそう判断してしまうくらい、静岡県警察本部(県警)も欺されてしまうでしょう」


「…確証はあるのか?」


「はい。実は、まだこの連続殺人事件の真相が、全く究明されていません。いわゆる『記憶殺人』です。事件の発端は、村松弁護士が今年の一月、私の元へ相談を持ちかけたことから発生しました。『記憶に出てくる関係者』が、立て続けに二名死にました。今回の第三殺人詳細は知りませんが、十中八九、村松弁護士の関係者でしょう。何人、村松弁護士の記憶に出てきたかは不明ですが、村松弁護士の脳内に電子標識器具(マイクロチップ)がある以上、事件は終わりません。総監も感じたように、第三殺人(今回の事件)と村松弁護士の逮捕は、一つの節目であることは事実です。警察組織を油断させたところで、長年の恨みを晴らす次こそが、犯人(ホシ)の最終目的と予想します」


「それで、佐久間警部(お前さん)はどうしたい?警視庁の代表として、静岡県警察本部(県警)と対立するのか?…喧嘩するなら、骨は拾ってやるが。警視庁(うち)も、たまには吠えんと全国から舐められるしな」


「…いいえ。今は、全面戦争は避けた方が宜しいかと。別件で、静岡県警察本部(彼ら)と合同捜査している事件(ヤマ)も残ってますし」


「捜査四課の暴力団抗争事件(あれ)か?」


「はい。静岡市と新宿区を跨いだ暴力団(マルボウ)抗争事件は、まだ捜査中です。捜査四課同士の連動がなければ、頓挫するでしょう。組織同士、互いに引けない時に、初めて意地を見せれば良いと思います」


「ならば、どうする?」


「単身で動こうと思います。検察に送致されても、村松弁護士が否認を続ければ、20日間は継続捜査出来ますから」


「勾留請求しない場合は、そこで終いだぞ?」


「私にも意地があります。起訴された場合は、…これを」


 佐久間は、胸元から辞表を取り出し、布施に差し出た。


 幹部たちも、静かに成り行きを見守る。


「…安藤、辞表(これ)安藤(お前)が預かっておけ。…大した野郎だ。糞する前に、てめえの尻を拭きやがる」


「汚いですよ、総監」


「…その心意気、十分伝わった。褒美に、何か助けてやる。何でも良いぞ、言ってみろ?」


「……では、科捜研の特殊鑑識班(選抜部隊)を48時間お貸しください。今し方、村松弁護士が逮捕されたという事は、六月七日、二十一時まで猶予があります。この期間であれば、世間的にも『村松弁護士(本人)より捜査依頼された警視庁が、村松弁護士襲撃事件の再捜査を行っている』と大義名分が立ちます」


「鑑識は、一度済んでいるんじゃないのか?科捜研の筆頭には、忖度してやるが、本当にそんな事で良いのか?」


「十分です。静岡県警察本部(彼ら)には伝えていませんが、私から見れば、検証の仕方がまだ甘い。今回の事件、答えは必ず『村松弁護士が襲撃された於呂神社にある』と考えます。そのため、再検証が必要となります」


「…分かった、手を打ってやろう。そうと決まれば、早く帰って身体を休めろ。朝一には、静岡県警察本部に行くんだろう?…気をつけて臨め」


「はっ。しばらくの間、休暇(おいとま)を頂きますが、後はお願いします」



 布施は、懇親会を後にする佐久間の背中を誇らしげに見送った後、安藤に言葉を投げ掛けた。


「…安藤、少し動いてやれ。明朝、佐久間が静岡県警察本部入りするまでに、課長対談を済ませておけ。…警視総監からお墨付きを貰った暴れん坊が、暗躍するとな」


「…ありがとうございます。他に代えがたい、大事な部下です。佐久間警部(やつ)が失脚する時は、私も甘んじて離職します」


(佐久間に安藤。この二人がいる限り、警視庁(うち)も安泰だ。…頼んだぞ)



 ~ 再び、浜北区道本、於呂神社 ~


「では、みんな。この場所に集まってくれ」


 佐久間は、賽銭箱がある境内の階段部分に、全員を呼んだ。


「於呂神社に来るまでの道中に、村松弁護士が襲撃された経緯と、前回の鑑識結果を把握済みと判断したうえで、今後の捜査方針を話させて貰う。ここまでは全員良いかな?」


 一同に頷く。


「…ありがとう。では、この場所から半径三十メートル圏内で『あるモノ』に特化して、成分が検出されるかを調べて欲しい。前回の静岡県警察本部科捜研(チーム)には『血痕』を探して貰った。今回はもっと大変だぞ。もう日が暮れるので、現場状況を精査したら、早めに切り上げて貰って結構だ。その代わり、明朝は五時から検索開始だ。何としても見つけ出してくれ」


「おい、佐久間。一体何を探すんだ?」


「みんな。近くに寄ってくれ。…ボソボソボソボソ」


(------!)

(…本気ですか?)

(無理でしょう)

(見つかるかな?…風でどこかいったんじゃ?)


 佐久間の発言に、流石の氏原も苦笑いするしかない。


「随分と思い切った発想だな。だが、()()()()を見つけるには酷過ぎやしないか?」


「見つからなければ、警視庁(我々)の負けだ。だが、絶対にこの場所から出てくると信じている」


(いつもと変わらぬ、本気の目だな)


「分かった、何とかしよう。…みんな、そうと決まれば機材を出してくれ。今日中に出来る事は、仕込んでおくんだ。まず、3D読取機器(スキャナ)超高精細顕微鏡(マイクロスコープ)。それと、赤外線カメラと温度解析器具(ツール)もだ。CIMモデルの地形図を取り込んでから、片押しで解析しながら進めていくぞ」


「了解です」

「分かりました」

「氏さん、指示だけ出さないで、機材も一緒に運んでくださいよ」


 科捜研の特殊鑑識班が動き出した。


「氏原。もう一件、頼みたいことがある。PC技術に精通した者を連れてきてくれたか?」


「ああ、総監からの依頼にあったからな。とんでもない人間を連れてきてやったぞ。香織ちゃん、ちょっと来てくれ」


 一人の女性が、車から現れる。


「山下香織です」


「氏原、彼女はどのくらい凄いんだ?」


「マイクロソフトの管理者権限(Administrator)を持ち、過去には、何人もの名だたる電子犯罪者(ハッカー)どもを闇に葬ってきた強者だ。彼女が本気を出せば、()()()()()()()も持ち出せると定評だ。捜査二課も舌を巻き、よく助っ人に呼ばれているよ」


「では、パソコン機械自体にも強いという事か?」


「どう、香織ちゃん?」


「パソコンに関して、私に『知らない』という文字はありません。ゼロから、全てを独自に作り上げてますので」


(確かに本物だ)


「では、今から渡すパソコンの解析をお願いしたい。…ボソボソボソボソ」


「…お安いことです。既に、佐久間警部が言わんとする事の目星もつきました」


「どのくらいで出来るかな?」


「…仰る事項だけなら、二十分。他に怪しいものがないか、犯人に繋がるものがないかを含めると、三時間程度で出来ると思います。いきなり結果を出すと、他の鑑識班(メンバー)に申し訳ないので、明日、時間調整しながら結果を出します。…それで宜しいですか?」


(本物の麒麟児だ)


「勿論だ。…氏原。お陰で、真相にまた一歩近づけると思うよ。ありがとう」


佐久間警部(お前)の推理力というか、発想力には負けるがね。…まあ、任せておけ。戻ったら、千春ちゃんの手料理振る舞って貰うからな?」


「千春に頼んでおくよ。じゃあ、よろしく頼む」



 ~ 一報、その頃 浜松市某小料理屋 ~


「記者会見たか?」


「うん。何だか、思惑と違うね」


「…どうも、警察は村松弁護士(やつ)を犯人に仕立て上げるつもりはないらしい。苦労して証拠を作ってやったのに」


「でも、このままなら起訴されるんじゃない?それに、スポーツ紙なら、『弁護士逮捕』って単純に取り扱うだろうし」


「…今までの静岡県警察本部(やつら)なら、間違いなく、今回事件(ここ)で終わってた。あの会見見る限り、どうも引っ掛かる。もしかすると、誰か優秀な刑事でも就いたのかもしれないぞ」


「考えすぎだって」


「お前は、抜かりないんだろうな?休んだのは良いが、そこから足がつくことも」


「だから大丈夫だって。職場のみんなは、村松弁護士(せんせい)が逮捕された事で、仕事にならないだろうし、誰も、私が給油に行った事を覚えてないよ。それに、給油(それ)を調べる刑事がいたら、それこそ千里眼を持つ人間だし、絶対普通の人間じゃないよ」


「なら、良いけど」


「それよりさ、いよいよね」


「ああ、いよいよだ。まず、村松弁護士(やつ)が起訴されたら、それを合図に一気に地獄へ送る。それで、この物語は完結するんだ」


「…長かったね。あと、もう少しよ」


(…もう少しか。全てが計画通りに進んだ。何年も下準備したし、細工もした。……絶対に大丈夫だ)



 ~ 国道152号、道の駅 天竜相津花桃の里 ~


 於呂神社を後にした佐久間たちは、船明ダムよりもさらに北へ目指している。今後の事件舞台を予想し、回っているためである。川上真澄は、遠州鉄道に拘る犯人の心理から、次の犯行も遠州鉄道のどこかで起きると予想し、佐久間とは少しだけ違う見解であったが、土地勘の強い佐久間の推理を先行させた。


「すまないね、夜まで付き合わせてしまって。二十一時頃までにはホテルに送るよ」


「それは全然構わないわ。でも、どこに向かって進むつもり?」


「浅間山方面だ」


 浅間山と聞き、すかさず地図で位置を確認する。この道の駅からまだ何十キロメートルも車を走らせるつもりである。


(浅間山ってことは、愛知県と長野県の県境方面ってこと?)


「君のことだ。次の犯行は遠州鉄道のどこかだと考えているはずだ。その点は私も同じだよ」


「なら、どこの駅か言い合いっこしましょう。せーので言うわよ。良い?せーの!」


「西鹿島」

「西鹿島駅」


 二人は、顔を見合わせて笑う。


「やっぱりね。今までの駅は無人駅だった。それは村松弁護士が逮捕されるまでの軌跡。逮捕された今、犯人に対する足枷(あしかせ)もない。つまり、大胆に行動を起こす。だからこそ、ここまで遠州鉄道に拘る犯人は、犯行の終着駅として西鹿島駅を選ぶ。…警部さんだって、同じ発想でしょう?」


「同感さ。新浜松駅を起点として、事件毎に北上しているし、駅間隔もほぼ一定だ。犯人(ホシ)はどこか芸術に拘っている。第三殺人で終わったと見せかけ、第四殺人はもしかしたら、『捕まっても良いから遂行する』と息巻いて、行動に移す可能性が高い。だからこそ、西鹿島駅に逃走経路を確保しながら北へ逃げる。西鹿島駅から北へ逃げるとしたら、目につくのは各ダム湖に主要な山。それかスーパー林道を進んだ秋葉神社だ。秋葉神社なら、身を潜めるには適した所だし、警備網が解ければ、愛知県や長野県にも姿を消す事が出来る」


「まあ、西鹿島駅からなら北へ逃げると思うけれど、捜査の裏をかいて海側へ行くことは考えないの?浜名湖だってあるし、新東名高速道路使えば、関東や関西方面にだって出られるわ」


 佐久間は、クビを横に振る。


「根っからの地元好きの犯人(ホシ)だと思うんだ。加藤昭博のように、例え今住んでいる場所でなくとも、事が冷めれば、隣町へ移り住む。…となれば、全国には逃げないよ」


「さすがは元静岡県民ね。その性格も、かつての小説に書けば良かったな。それよりも、県境なんか見てどうするつもり?」


「私の予想では、県境辺りで決着がつく。その為に、策を弄せないか下見しておこうと思ってね。夜の逃走劇を想定した場合、より具体的に予測が出来る。次回は昼間も下見するつもりだ」


 川上真澄は、大きな溜息をついた。


「…本当に抜け目がないというか、こざかしいというか。先見の明があり過ぎるのも困りものね」


「臆病なだけだよ。逃走軌跡(ルート)を作られる前に、誘導した場所に追い込むのが私のやり方だ」


「はいはい…」



 ~ 六月七日、浜松中央警察署 第二会議室 ~


「おはようございます」


 村松弁護士の送致まで、あと十二時間。


 安波たちは、まだ捜査中だった平成十三年七月に発生した浜松市浜北区幼女誘拐事件と平成十七年六月に発生した浜松市北区無差別通り魔事件について、経緯等について洗い直している。


 鈴木は、別行動で愛知県豊橋市のコンビニを捜査中である。


「ここまで分かったことを、簡潔に纏めてみよう。榎田巡査、よろしく」


「はっ。では、平成十三年の事件からです」


○平成十三年七月 浜松市浜北区幼児誘拐事件

 原告:河合達彦、当時四十三歳(現在、六十歳)

 現住所:浜松市北区三ヶ日町

 職業:事件当時、建築士(現在、つり船屋勤務)

 背景:当時、不倫と借金があり、マスコミに吊り上げられ、一時身柄を拘束された

    その後、野中英二逮捕により釈放された

 結果:幼児は死亡(河合健一、当時七歳)


 被告:野中英二、当時三十九歳(現在、五十六歳)

 現住所:浜松市浜北区小松

 職業:事件当時、浜北区の北浜北小学校(現在、天竜区で林業に就いている)

 背景:当時、普段から素行が悪く暴力を振るっていた

    父兄からの評判も悪く、幼児に悪戯する性癖があり逮捕に繋がった

 結果:村松弁護士により、証拠不十分で不起訴となったが、その他の暴行疑惑で懲戒免職


「この二人は、どこか似ているな?」


「そうですね。人として最低な部分とか、自分が可愛いタイプだと思われます」


「野中英二は、独身か?」


「そのようです。蓄膿症で治療をしていた事と、性癖が禍し、見合いすらしてなかったようです」


「村松弁護士がいなければ、刑務所(ブタ箱)に入っていたな。しかし、河合達彦の経歴もひどいな。誤認逮捕は仕方無かったかもしれん。子供を亡くして、奥さんも大変だっただろうな。同時期に夫の不倫まで世間に露呈したんだ。借金による誘拐を画策したんだろうと叩かれたのか。やはり、…離婚したのか?」


「裁判で野中英二の逆転無罪を聞き、失意で自殺したそうです」


「…敗訴し、子供を亡くし、夫にも裏切られた。多額の借金に将来像を見いだせなかったんだ。自分だってそうしたかもしれないな。…では、次を頼む」


「はい。次は、平成十七年の事件です」


○平成十七年六月 浜松市北区無差別通り魔事件

 被告:川上敬吾、当時三十歳(現在、四十三歳)

 現住所:浜松市東区笠井町

 職業:事件当時、システムエンジニア(現在、クリーニング店勤務)

 背景:当時、大手電設会社「ヤマハ電工」でシステム開発に携わっていたが、

    鬱病を発症し、無差別的に通行人を襲った

 結果:村松弁護士により、情状酌量を勝ち取り執行猶予付で保釈

    長期に渡る治療の末、社会復帰を果たしている


「この事件の原告は、富永宏、当時二十八歳。現在は四十一歳です。先日、門前払いの際、水を引っかけられました。私の聞き方がマズかったようで…」


(富永宏は、取りあえず除外するとして、気になるのはこの男だ。…川上敬吾、システムエンジニア。ヤマハの名がつく大企業の中枢で、システム開発していたなら、相当電気に強い。電子標識器具(マイクロチップ)の件は、この男の仕業かもしれない。情状酌量による執行猶予付で保釈されたといえ、前科は残った。それを村松弁護士のせいだと逆恨みしたとも考えられる)


「榎田巡査。佐久間警部には、情報を入れたかね?」


「いえ。まだです」


「なら、この整理した事項を直ぐにPDF化して送るんだ。タブレットなら拡大して見えるし、情報を急いでいたからな。大目に見てくれるだろう」


「分かりました」


「それが済んだら、川上敬吾に会いにいくぞ。刑事の勘だが、この男が最も怪しい。身辺を徹底的に洗ってみるぞ。送致までまだ時間はあるしな」


「はい、お供します」



 ~ 一報その頃 遠州鉄道、積志駅付近 ~


 佐久間たちは、第一犯行現場から順に現場検証し、犯人の性格を掴むことに専念している。事件概要は聞いていたが、現場を回ることで、遺棄した場所や地理的状況、逃走経路、時間帯などに共通点がないかを探ろうとしていたのである。


「第一殺人と第二殺人の遺棄で共通する点といえば、地理的状況を考えるなら、遠州鉄道から東側で発生している。それと駅から三百メートル圏内だ。これは第三殺人でも同じことがいえる。特徴的なのは、人通りは少ないが、人が通れば必ず見つかるという点だ。八幡駅付近は一方通行箇所が多いし、ヤマハ工場が直近にある。同じ条件下なら、隣駅の助信駅がリスクは低かったはずだ。何故、犯人(ホシ)は危険を冒して遺棄をしたんだろうね?」


(……あれ?)


 路線図を眺める川上真澄は、何かに気付いたようだ。


「ねえ、警部。赤電は、新浜松駅から西鹿島駅まで、全部で十八の駅があるでしょう?第一殺人の八幡駅から第二殺人の積志駅までは、五駅間隔(スパン)が飛んでいる。第二殺人の積志駅から第三殺人の小林駅までは四駅間隔(スパン)が飛んでいる。駅数は一駅合わないけれど、距離計算するとほぼ同じ。統計的には面白いわ」


「…他にも共通点があるね。起点側、新浜松駅と八幡駅は二駅。終点側、小林駅と西鹿島駅も二駅間隔(スパン)が飛んでいる。犯人(ホシ)は、何かの法則に基づいて、等間隔を好む性格なのかもしれない。駅の東側と駅から三百メートル圏内を選ぶ気質から、何か執念を感じざるを得ないね。小説なら、この拘りをどう捉える?駅か風景にヒントが隠されているとは思うんだが、その先がモヤッとしてね」


 佐久間は、遺棄現場から真北を見据え、駅と風景を交互に見渡しながら、何か掴もうとしている。


「中々、難しい質問を簡単に言ってくれるわね?少し時間を頂戴、考えてみるわ」


 川上真澄は、遺棄された場所から少し川沿いに歩きながら、通過する赤電を目で追った。ボーッと見送る赤電が、妙に心に波を立てる。


(この条件下で執筆するのなら、何を思い描くんだろう?)


(………)


(ここから何が見える?…田圃、空き地、道路、赤電、電線、看板、川、学生。…どこにでもある風景だわ。でも、さっき通過する赤電が何かを訴えかけた。…電車は動いている。…景色は動かない。…死体も動かない。…でも電車は動く。…景色も動く。…どうやって?…電車に乗れば動く。景色が動く。…景色が動くとどうなる?…町並みが変わる。…見える景色が変わる。…残るのは?…電柱。…電線。…看板。……看板?)


「ひょっとして?」


「何か分かったかい?」


「他愛もないことなんだけれど、電車に乗って目にするのは、広告看板じゃない?何かヒントが隠されてないかしら?」


「確認する価値はあるな。ここは積志駅付近だ、犯行現場にある看板は、…二枚か」


○英語・数学には自信があります!

 二俣街道沿い 小鳴学院(積志校)


○親切、丁寧がモットーです

 日新学園(小・中・高対象)


「でしょう?ダメ元で赤電乗ってみない?」


「そうだね。赤電に乗って、新浜松駅から西鹿島駅方面に向かって東側を検証してみよう。車窓から見える看板を八幡駅、積志駅、小林駅、西鹿島駅順に撮影して並べてみよう。何かヒントが隠されているかもしれない」


 近くのコインパーキングに駐車した佐久間たちは、積志駅を起点とし、西鹿島駅方面の下り列車に乗り、看板を撮影すると、今度は西鹿島駅から新浜松駅方面の上り列車に乗り、再び撮影を繰り返す事にした。


「まずは、小林駅ね。駅の東側で、該当するのはあの一枚か」


○必勝祈願

 ずいさん寺院

(武市瑞山ゆかりの地)


「西鹿島駅は終点だし、まだ犯行が起こっていない。動く景色で目に入るのは、三枚ね」


○鰻ならここ!

 ニューやっほ

 秋葉街道沿い


○天竜川下りは当社へ!

 浜名湖・天竜川観光組合

(現在は行っておりません)


○殺生院(水子の永代供養墓)

 すみれ(双竜橋すぐ)


「積志駅は先程の二枚だ。間違いないね」


「最後の八幡駅よ。…一枚ね、助かるわ」


○野本産婦人科

 中央区役所徒歩五分


 約一時間掛けて、看板を撮影終えた二人は、さっそく起点側から看板を横並びしていく。川上真澄はミステリー小説家である。瞬時に、この謎を解き終えた。解読する佐久間に初めて勝ったかもしれない。悩む佐久間を横目に、ほくそ笑んでいる。


(…そうか、そういう事か)


「何だか嬉しそうだね?」


「初めてだもの、圧勝するの」


 持っていたタブレットが振動し、着信を知らせる。


「どうしたの?業務連絡?」


「ちょっと待ってくれ。……なるほどね。これを見てくれ。榎田くんが、送ってくれた捜査メモだ。やはり、最後の対象者(ターゲット)は、この男で間違いないようだな」


「初めて優位に立てたわね」


「ああ。だが、まだ真相()を固める必要がある。早速、訪ねてみよう。……野中英二の元へ」



 ~ 一時間後、浜松市天竜区只来 六所神社付近 ~


 犯行現場付近に設置されている広告看板と遠州鉄道駅の秘密を暴いたところに、榎田巡査から捜査メモが届き、推理が正しいと確信した佐久間たちは、第四殺人の対象者になるであろう野中英二を探して六所神社付近に辿り着いた。


 天竜区は林業が盛んであり、天竜森林組合が有名である。


 野中英二が、現在林業に携わっていることを知った佐久間は、すぐに浜松市林業振興課に問い合わせ、天竜森林組合を教えて貰った。天竜森林組合に電話を掛け、野中英二の事を尋ねると、六所神社付近で伐採作業を行っているとの情報が手に入ったのである。


 この区域は水源の森林(分収林)対象箇所であり地上権設定されているため、森林組合に所属し、資格を得た者しか立ち入ることは出来ないが、警察関係者という事で特別に許可を得ることが出来た。


 神社の駐車場に車を駐めて、歩くこと五分。


「カコーン」

「カコーン」


「伐採する音がするね。おそらく、この先に野中英二がいるはずだ」


「次の対象者(ターゲット)は、野中英二で間違いないとは思うけれど、一体何を話すつもり?いきなり刑事が来たら、まず警戒されるわ。それに、本人は周りに知られたくないはずよ?」


 川上真澄の意見は、的を射ている。だが、送致目前の事を考えると、通常捜査のようにドッシリと構えてもいられないのも事実である。


「本来なら、本人の気質を見極めて行動するんだが、今日にでも事件に巻き込まれるかもしれない。せめて、注意喚起だけはしておきたいんだ。周囲に悟られない配慮はするさ」


「まあ、警部がそう思うなら任せるけれど、安波警部たちもそう思って行動するかもね?」


「…いや。安波警部は、違う人間を怪しいと思ったようだ」


(………?)


「どういう事?」


「榎田巡査の捜査メモでは、野中英二ではなく、川上敬吾に対象者(ターゲット)を絞るらしい。川上敬吾は、ヤマハの関係企業でシステムエンジニアだったようだ。電子標識器具(マイクロチップ)の件もあるし、何より機械系に強い川上敬吾に目をつけたのだろう」


「でも、それでは時間の無駄だわ」


「捜査に無駄な事はないさ。静岡県警察本部の警部が思うなら、尚更警視庁が口を挟む事ではない。それに、違っても真相に近づく事になるからね」


「…でも」


「我々は、自分たちが出来ることを信じてやれば良い。刑事という職業は、自分の信念に基づいて行動するんだ」


(………)


 川上真澄は、それ以上、佐久間に反論することを止めた。きっと、こうやって何千件も捜査を積み重ねてきたに違いない。誰もが最短距離で捜査出来る訳でもなく、何が正解かも、行動してみなければ分からないからだ。今回だって、たまたま看板の秘密と捜査メモに出て来た氏名が一致しただけだ。もしかすると、これも警察の力量を汲み取って行われた狡猾な罠であるかもしれないし、本当に正解かも分からないからだ。


 佐久間の背中が、それを物語っている。


 自分はミステリー小説作家だが、本物の刑事とは何かを初めて垣間見た気がする。正解か分からない分岐点を幾つも乗り越え、ぶつかった答えを次の推理へと展開していく。その積み重ねが、明日への逮捕に繋がるのだと、無言で教えられた気がする。


 数分後には、野中英二と対峙するだろう。佐久間はどう接するのか?川上真澄は、心底見極めてみたいと考えた。そして、踏み込んではいけない領域まで事件が展開している感を覚えたのである。



「おい、ちょっと休憩しようか?」


 親方の一声で、皆が作業の手を止め、切り株に腰を下ろす。それぞれが、土だらけの手ぬぐいで顔を拭き、ヤカンに入った日本茶で一服する。少し開けた木々の間から秋葉山を見上げると、見知らぬ男が立っている。


「おい、あそこに誰がいるぞ?誰かの知り合いか?」

「ここらでは見かけない顔だな?」

「若い女もいるぞ、組合の視察か?」


 佐久間は、野中英二にだけ分かる気配を放つ。


 それは、警察官に捕まった者でないと分からない気配だ。


(………)


 野中英二には、佐久間の放つ気がよく伝わったようだ。


「…自分に用があるんだと思います。ちょっと、行って話を聞いてきます」


「おい、野中!」


「…大丈夫。気にせんでください」


 野中英二は、目を逸らしながらゆっくりと接近していく。過去に負い目を感じるのか、毅然と立つ佐久間の気配が恐ろしく、『何か最近自分は悪さしたのか?』と自問自答して歩いたのである。


 これには、川上真澄も正直驚いた。


(…野中英二だけが、誘導されるように真っ直ぐ歩いてくる。警部は一言も言葉を発していない。…でも、対象者(ターゲット)が自分から来るなんて、見た事も聞いた事もないわ)


「初めまして、野中英二さん」


「……どうも」


「暑い中、お仕事大変ですね。これ、後で皆さんに」


(………?)


「…どうも。……あの、多分というか、間違いなく刑事さん。…ですよね?」


 笑顔で頷く佐久間だが、目は笑っていない。それが一層恐怖心を植え付ける。


「そう構えないでください。これでも、周囲に気を遣っています。辱めるために来たのではありません。そこは勘違いしないで欲しい」


「はあ。では、今日はどんな用事で?」


「村松弁護士はご存じですよね?」


(------!)


「…はい。恩人ですから」


「実は、今年に限ってですが、村松弁護士が過去に弁護した人間が三名、事件に巻き込まれました」


(------!)


「そして先日、村松弁護士も逮捕されました。誰かに嵌められたのです」


(------!)


 野中英二は、恐怖心で足がガクガクと震える。


「ちょっと待ってくれ。俺は何もしてない。ひょっとして、次は俺って事?」


「それは、まだ分かりません。ですが、確率的には低くありません」


「…納得が出来ない。そりゃ、昔はよく暴力振るったし学校も追われた。警察にも捕まったし、周囲から罵られ、逃げるように住所を転々とした。でも、やっと最近は落ち着いて働いているのに、何で俺が殺される?」


 川上真澄は、直球勝負をする佐久間の真意が読み取れず、成り行きを見守る事しか出来ない。


「野中英二さん。私は警視庁捜査一課の佐久間という者です。あなたを逮捕しに来たのではありません。村松弁護士やあなたを助けにきたんです」


(警視庁…捜査一課?)


「あの、警視庁って東京ですよね?」


「そうです」


「遠くの偉い方が、こんな山奥まで?」


「そうです」


「どうして?」


「真面目に生きようと頑張るあなたを救う為です。国民を守るのが警察官です。それはどこにいても、関係ありません。正直に生きる方を助けるのに、国境や県境は取るに足らない小事です」


 この言葉に佐久間に対する恐怖心が消え去り、思わず食い入るように佐久間の目を見つめる。真顔で即答する佐久間の目は真っ直ぐに、野中英二だけを見つめている。野中英二は、その目に惹かれ、正直な気分で接しようと思った。


「…もう時効か分かりませんが、昔、罪を犯しました。幼児を誘拐したんです。殺すつもりは毛頭ない。ちょっと悪戯するつもりで、親元から離れた子供を家に連れて帰ったんです。帰そうと思って、何気なくテレビを見たら、誘拐事件だと大々的なニュースになっていました。このままでは、捕まれば死刑になるかもしれない。でも、子供は傷つけたくない。これは本当です。だから、目隠しをして、日が暮れてから、西鹿島駅近くの線路脇に子供を置いて逃げました。でも、置き去りにしたはずの子供が誤って、線路に侵入してしまい、赤電と接触して死んだと後のニュースで知りました。…その後の事はあまり覚えていません」


「何故、その事を法廷で話さなかったんですか?少なくとも、親族は心の傷が癒やされないとしても、真実を知ることで、子供の死を受け入れられたかもしれない」


 野中英二は、泣き崩れる。


「何度も話そうとしました。でも、村松弁護士に止められたんです。『君は殺していない。結果的に事故に遭い、亡くなってしまった不運な結果だ。君は、無事に帰そうと行動した。誘拐する気は微塵もなかった。目を離した親の代わりに一時的に保護しただけだ。世間が早とちりした事で事件になっただけで、君は間違っていない。だから、これは誘拐でも何でもない。君も被害者なんだよ』って。俺の心を的確に村松弁護士は汲み取ってくれた。そして、証拠不十分で不起訴となり釈放されたんです。村松弁護士こそ救いの神。俺はずっとそう思って生きてきたんです。…でも、俺があそこで、家に連れて帰らず家族に引き渡していれば、あの子供は死ななかった。だから、やっぱりあれは罪なんです」


(………)


「悔やんでも、その子供の人生は戻りません。あなたが、その子供に出来る償いは生きて、死ぬまで心で弔うこと。自分と同じ過ちをしようとする人間を止めること。そして、自分を犠牲にしてでも、誰かのために生きることです。人間は過ちを犯す生き物です。それと反して、やり直しも出来る生き物です。だからこそ、今あなたは、ここで真面目に林業に汗を流している。司法の判断が済んでいる今、私にあなたを裁く権利などありません。それよりも、あなたを狙うかもしれない凶行を防ぐことが最優先です」


 野中英二は袖で涙を拭い、立ち上がる。


「少しだけ、すっきりしました。もっと早くに、刑事さんに出会えていたら良かった」


「最近、何か違和感を覚えたり、誰かに尾行されたり、怪メールや不審電話などありませんでしたか?」


「…いいえ、全くありません」


「では、脅かすつもりはありませんが、あなたを今後の危険から守る術を教えます。よく心に刻んでおいてください。宜しいですね?」


 野中英二は、黙って真剣に頷く。


「極力、夜は一人で歩かないこと。通勤も大通りを歩き、薄暗い道は避けること。街で誰かと衝突しないこと、つまり『喧嘩をするな』という事です。あなたの性癖を利用した誘惑があるかもしれません。甘い罠には必ず毒があります。自分に有益(プラス)になる誘いは全て罠と考え、その時点で警察に駆け込んでください。今までの殺人事件は、全て闇夜に紛れて行われています。酒を飲まされたり、村松弁護士を装い欺されたり。あなたに対してどんな手でくるか全く分からない以上、絶対に羽目を外さず、明るいうちに帰宅し、つつましく暮らすよう心掛けてください」


「頑張ってみます。ですが、いつまで心掛ければ?」


「本日から約一ヶ月か、二ヶ月です。この間に何かしら動きがあると想定して捜査しています。本日、私が行った指導は、浜松中央警察署を通して、静岡県警察本部にも伝えます。再び会うことがない事をお互い祈りましょう。それが、あなたにとっても私にとっても良い事ですから。…どうか、くれぐれも自分の身は自分で守るようお願いします。しかし、身の危険を察した場合は、恥ずかしいことではありません。最寄りの警察署か交番に駆け込む勇気をお願いします」


「…ありがとうございます」


 こうして、野中英二に注意喚起を行った佐久間は、足早にその場を後にする。捜査メモからは伝わらない元犯罪者の心理に触れた川上真澄も、つい感情移入してしまったようだ。


「…結果的に、悲しい事件になることもあるのね?」


「誰だって、罪を犯したくて行動はしない。何かを信じ、何かの為に行動し生きている。愛する人なのか、宗教なのか、仇討ちなのか。人は、理由もなく殺しはしない。愉快犯や二十人格者だって、自分の大切な何かのために行動するんだ。悪い事は悪い。だが、それを判断するのも裁くのも人間であり、神様ではない。だから、日本には司法があるんだ。それでも、村松弁護士のように有能な人間が、時には無情な弁護をして被害者家族をより苦しめることもある。だが、これも司法が最終判断することだから、不本意でも受けざるを得ない場合だってある。…野中英二も、長年この紆余曲折(ジレンマ)に苦しんでいたはずだ。誰かに本当のことを懺悔して、罵倒されてでも許して欲しかったはずなんだ」


「でも、彼は今日警部に会った。心からの懺悔は身に染みたわ」


「罪を犯した野中英二は、もちろん悪い。でも、功績のためとはいえ、本当のことを言わせなかった村松弁護士も悪い。そして、その仕組みを作っている我が国もだ。犯した罪の重さで裁かれる内容も重くなる法が、不変かつ絶対であることは、この日本国民である以上、理解と遵守しなければならない。だが、真実を隠さず、被害者家族に伝える法こそが、この混沌とした世には必要だと強く思うよ。事件が解決しても、被害者の中では一生消えないし、解決しないからね。事件解決は、行政である警察にとって、自己満足でしかないかもしれない」


(佐久間警部は、この苦難と常に闘っている。だからこそ、弱きを助け、強くを挫くんだわ。あなたの強さは心の強さ。…また一つ勉強させて頂きました)


 被害者や加害者を問わず、真相を解き明かすにつれ、その人間の弱さや葛藤、希望が見える。


 あとどれだけの真実を明らかにし、心の叫びを受け止めれば、真犯人に辿りつけるのか?

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