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小説ではないが  作者: チョコとチーズとハンドガン
おりじなる
5/5

記憶うがい

 先生!遊びに来たよ!何か面白いものできた?


先生とは言ったが、彼は僕の先生というわけではない。というか、何の先生でもない。ただ、僕が先生と呼んでいるだけだ。



少し先生の説明をしよう。



先生こと、R氏は小学校の時に転校してきた友達だ。彼はクラスで一番頭が良かった。学校で一番、いや、世界で一番頭がいいのかもしれない。・・・それは言い過ぎか。



まぁ、つまり彼は天才だった。しかし、天才すぎるがゆえに誰も彼の考えや発想が理解できなかった。そのためか、彼はあまり友達ができなかった。その数少ない友達の一人が僕だ。



といっても僕も彼の考えは理解できないが、彼の作る機械やロボット、メカ、発明品の数々がとても魅力的で、面白くて、楽しくて。とても尊敬していた。先生というあだ名もそこから来たのかもしれないな。



先生の紹介が長くなってしまったか。今、彼は世界規模のすごい発見や新しい発明品を研究してどーたらこーたらする機関に属していて、気が向いたら発明品の設計図などを送って資金をもらっているらしい。。。だから機関からもらったという彼専用の研究所兼家にこもりっぱなしでいろいろ作っている。



そこから出てこないもんだから、たまに遊びに行くのだ。先生、未だに友達少ないからな。ハハハ。




 ・・・・・おい、誰に語り掛けているのだ?ついに頭おかしくなったのか?そして友達が少ないは余計だ



 おおっと、すまんすまん。それで、何か面白いものできた?



先生は発明品の説明と自慢を長々と喋りながら空っぽの小瓶を渡してきた。先生のものすごい長かった説明を簡単にすると記憶を消すものらしい。



使い方は簡単、忘れたいことを考えながら瓶の中の空気を鼻から吸い込んで口から吐き出すだけらしい。

これまた面白いものを考えたものだ。記憶を消す、か。



使うときの注意としては、何も考えてないのに使うとすべての記憶がなくなるから気を付けて、とのことだった。







いっぱい作ったし余ったからあげると小瓶を3つもらった。

気持ちは有難かったが、僕ロボットだし、記憶はUSBに入ってるし、使う機会無いんだけどね。

誰にも言ってないけど。

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