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小説ではないが  作者: チョコとチーズとハンドガン
おりじなる
4/5

告白

Kくんが言った。

好きな人ができた、と。




俺とKくんは、小学校からの付き合いだ。

ずっと一緒に遊んできたが、Kくんは定期的、というべきか好きな人ができては失恋し、付き合っては別れ、とたまに好きな人ができる。



出会ってからこれで6回目くらいか、、、?

そのたびに相談に乗っているから、もう当たり前のようになってきた。



で、今度は誰なんだ?

、、、どうした?黙ってこんじゃって。

あぁ、僕の知らない人ね、いいよ、わかった。



いつもなら誰を好きになったか言ってくれるのだが、今回は僕の知らない人だったのか、名前は言わなかった。



それで、どんな人なんだ?

Kくんは相手がどんな人なのか、今、どんな関係なのか、どこまで行っているのか詳しく教えてくれた。



なるほどなるほど、簡単に言うと小さいころからの友達で、いつの間にか好きになっていたが、幼馴染の友達っていう関係を壊したくない。だが、感情を抑えきれないってことか。



あぁ~、青春かな、青春かな。

そんなことを思いながら、どうするべきか考える。



好きな気持ちを伝えて、Okが出れば一番早くてハッピーエンドなのだが、そんな簡単にいくとも思えん。

かといって、気持ちを伝えないまま相手が他の人と結ばれるのは可哀そすぎる、、、



これは、今までで一番厄介だぞ、、、



相手について何か知ってることはないか聞いてみると、意外としっかりリサーチしていたらしい。

Kくんのリサーチによると、今相手に彼氏はいないらしい。そして、今日が誕生日。プレゼントにはいちごのショートケーキとブランド物の財布を用意しているという。



なんで最初に言わなかったと突っ込みたくなるような情報をポンポン出してきやがった。

これはまたとないチャンスなのでは?



つまり残るは勇気のみ。

俺の意見からすると今日の夜にでも呼び出して、直接気持ちを伝えるのが一番いいと思う。

ちゃんと言葉にできるかどうかは本人次第だが。



いろいろ悩んだ結果、Kくんは俺のアドバイス通り頑張ってみることになった。

別れ際、勇気づけるために背中を軽くたたいて、ダメだったら電話するように言っておいた。

自分のことではないが、ドキドキとワクワクがごちゃ混ぜになった気分で家に帰った。








夜、電話がかかってきた。

どんな言葉をかければいいか考えながら、電話に出たが相手はP氏だった。



「急に男友達に告られたんだけどどうしよう、、、」






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