さよならを言わない恋の終わり方。
バレンタインデーの夜に、
僕の失恋の話を書いておこうと思う。
出逢いは去年の夏。マッチングサイトでだった。
彼女は初めて会ったときから凄い綺麗で、
僕にはできすぎた出逢いだと思った。
胸も大きかったし!
凄い美人だったし。
食事をしたり、
映画を観たり、
スカイツリーに行ったりと、
二人でちゃんと、大人のデートを何回かした。
僕の中では彼女はたくさん居る女性友達の一人から、
たった一人の大切な人になっていった。
でも彼女にとってはそうじゃなかったみたいだ、
つい最近そのマッチングサイトを覗いたら、
より美しくなった彼女が、
僕より好条件の男性を募集しているプロフィールに、
つい最近書き換えていたのを目撃してしまったのだ。
彼女は僕と付き合ううち、
自分の中の女性に気付き、
それを磨いて輝き出して居たんだと思う。
それを解き放つ場所を探して、
もっと素敵な人に、自分の美しい姿を見て貰いたかったんだなと思う。
更新された彼女のプロフィールには、
僕と会ったときよりも数倍素敵な笑顔の彼女の写真が載っていて、
これならもっと素敵な人と出逢うことが出来るだろうと思った。
僕は自分の役目は終わったと思った。
ラインを消して、連絡先を消した。
さよならは言えなかった。
ちょっとの間だけれど、この人が運命の人なら素敵なんだろうなと思ったけれど。
でもお別れは来たようだった。
それでも僕は人が大好きだから、
この恋を終わらせて、
僕も次の素敵な出逢いへ向かっていけると良いなと思う。
2017年のバレンタインデーの夜だった。