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8.初クエスト受注

「ありがとうございます」

「いえいえ!あとギルドカード紛失の際は、言ってくださいね無償でお作りしますから」

「ありがとうございます。クエストってどこで受けられるんですか?」

「クエストでしたら隣のカウンターで受付をしてますよ?あちらのクエストボードに張り出された紙を提示していただく感じになります」


無償って最高だな……普通なら金がかかりそうなのにな。

クエストでも見に行くか。俺のランクFだし簡単なものもあるか見とかないとな。


「どうしますご主人?クエスト受けていきますか?」

「今回は見るだけ……長旅でそれどころじゃないからな」

「さっき2人の男性をねじ伏せてませんでしたか?」

「気にするな……あれはしょうがないから」

「では、クエストボードに行きましょう」

「そうだな」

「そうですね」


やるとしたら採集クエストとかかなぁ……それで飯代と宿代を払えるだけの報酬があればいいんだけど。

今日は疲れたから明日の朝にでも受けに行くかな。


「これなんてどうですか?ご主人!」

「ん?なに?ドラゴンの討伐⁉︎無理だからそれランクA以上って書いてあるじゃん」

「ご主人なら……」

「できません」

「冗談ですよ冗談!」

「まぁいいけどさ……ん?ルナ?どうしたの?

マジマジと見つめて」


隣ではルナがクエストボードに張り出された

1枚の紙を凝視していた。


「これなんてどうです?採集クエストなんですけど」

「どれどれ?【ヒポポ草の採集一本100ユルで何本でも構いません】だって?よしこれにしよう!ランク制限ないしこれがいい!」

「いつでも大丈夫らしいですから、今受けてもいいんじゃないですかご主人?」

「そうだな……受けるだけ受けておくか」


いいね!採集クエスト!小説でも採集クエストとかやってたもんね!やっと異世界らしくなってきたぜ!

多分[ユル]てのがこの世界での通貨なんだろうな…そこもまた異世界らしくていいね!


「今回はどのクエストをお受けになりますか?」

「えっと……このヒポポ草の採集ってクエストなんですけど」

「ヒポポ草の採集クエストですね、ではギルドカードをご提示ください」

「あっはい」


なるほど!クエスト受ける時はギルドカードを見せるのか……覚えておかなくちゃな。


「ギルドカードも問題ありませんね大丈夫ですよ。それとギルドカードに採集した数が表示されるので数は数えなくていいですよ」

「そうですか、ありがとうございます」

「採集したヒポポ草はどのカウンターでも受け取りとそれに見合った報酬を得られますので」

「何から何まですいません」

「いえいえ」


ギルドカードな数が表示されるのか……便利だなギルドカードって、大切にしておこう。

よし!クエストの受注も終わったし今日は帰るか!


「クエストの受注も終わったし今日はもう帰ろうか」

「ですねご主人!」

「私もちょっと疲れちゃった」

「じゃあ、なるべくギルドに近い宿を探そうか」

「「はい!」」


俺もそろそろ限界だし宿に入ったら速攻で寝落ちしそうだな…ご飯も食べてないし。



「こちらの宿はどうですかご主人?」

「えっ?近すぎじゃない?いいけど」

「じゃあ行きましょう!」


近いね……ギルドから徒歩1分だよ。ありがたいんだけどね?


「いらっしゃい!」

「3人で1泊なんユルですか?」

「一緒の部屋なら1人1泊1200ユルだよ、追加で1人500ユル出せば朝と夜の2食が付くよ」

「ねぇナビ?今なんユルもってるの?」

「えっと……12000ユルですね」

「とりあえず3人で一緒の部屋に2泊2食付きでお願いします」

「はいよ!飯は朝の8時と夜の6時に部屋に届けにいくから必ず誰かが受け取れるように!

それと302号室だこの鍵持って行きな」

「ありがとうございます」


ロビーで鍵を貰い階段を上がっていく。


部屋には、ベッドが2つあり丸いテーブルが1つ

椅子が3つとトイレが完備されていた。

結構いい部屋じゃないかな?やべぇ……ベッド見たら急に眠気が。


「今何時だっけ?」

「ロビーにいた時は5時30分過ぎくらいでしたよ?」

「じゃあ30分経ったら起こして……俺もう無理」

「任せてくださいご主人!」


今日やる事はもう無いからやっと寝られる。

一旦寝よう……もう無理飯食った後もすぐ寝よ。

俺はそのままベッドに倒れこんだ。


▼▼


「ご主人!起きてください!30分経ちましたよ!」

「あと5分……5分だけ……」

「じゃあご主人の分も食べますよ?」

「おはようナビ ルナいい朝だね」

「朝じゃないですよ」

「ふふっ」


眠いけどそれ以上にお腹空いたから起きざるを得なかったんだ……ごめんよ睡眠欲……少しだけまっててくれ。


「では、食べましょう!」

「そうだね」

「おいしそう」


目の前には皿に盛りつけられた野菜?と肉を焼いたものが各椅子の前に置かれていた。

あぁ〜いい匂い……美味そう。


「おいしいな」

「私の料理には勝てませんけどね!」

「そうだね」

「明日の朝からヒポポ草の採集に行こうと思うけど大丈夫かな?別に昼からでもいいけど」

「大丈夫ですよご主人!」

「私も大丈夫」

「なら明日の朝の6時にはここを出ようと思う

朝食の前には1回帰ってくるけどね」

「了解です!」

「うん分かった」


よしよし!明日からお金稼ぎだぁ!じゃんじゃん稼いでやるぜ!


ご飯を食べ終えた後、俺がトイレに行っている間に隣のベッドで2人仲良く寝ていた。

俺も吸い込まれるようにベッドで就寝した。


▼▼


「おーい朝だぞ?」

「ん……ご主人どうしたんですか?」

「採集いくんだったね」

「おっルナ!分かってるじゃないか!」

「ご主人に起こされるなんて……」

「グサッ」


ナビの言葉が心に深く突き刺さった。

まぁいい!今日は初クエストだ!気合い入れていくゼェがっぽり稼いでやる!まってろよヒポポ草ぉ!


こうして俺たちは初クエストのヒポポ草を採集すべく宿を後にした。

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