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3.初めての魔法!

「なるほど…」

「今の説明で良かったですか?」

「うん!分かりやすかった!」

「それは良かったです!」


なるほど…この世界は俺の好きなダンジョンがあったり魔物がいたり魔王や勇者までいて、ギルドもあるという最高の世界だぜ!


「ねぇナビ?俺って魔法使えるかな?」

「ご主人なら出来ると思いますよ!」

「じゃあちょっと暗いけど外に出ようかな?」

「いきましょう!」


かわいいな〜こんなに純粋で優しい子

見たことないよ…


「うわっ…森?」

「そうですね…」


むっちゃ緑が生い茂ってんじゃん!

ゴキ○リとか嫌だよ⁉︎いや…虫全般無理だ…


「とりあえず魔法使えるか試してみるよ」

「そうですね!」

「そうだ…ナビって魔法使えるの?」

「初級魔法ならなんとかって感じです」

「おぉ!やって見せて!」

「分かりました!」


おぉ…ナビは魔法使えるのか…

あれ?ご主人超えてない?

料理美味しいし 家事全般出来るし 気がきくし かわいいし 魔法使えるし…

これは早急に魔法を覚える必要がありそうだ。


「では見ててくださいね!

………………ファイヤーボール!」

ナビの手のひらから小さな火の玉が放たれる。

放たれた火の玉は、少し大きめの岩に当たり弾けて消え魔法が当たった所が黒く変色していた。


うわー…カッコいい……是非とも使いたい!


「こんな感じで、魔法のイメージをした後に詠唱を唱えるだけですよ!」

「おし!やってみるか!」

「はい!ではあの岩に向けて撃ってみてください!」

そう言って少し黒く変色した岩を指差す。

「分かった!」


火の玉…火の玉…火の玉…火の玉…火の玉…


「…………ファイヤァボォルゥ!」

手のひらから火の玉が放たれて

岩へと一直線に飛んでいく。


あれ?なんか大きくない?ナビの火の玉の10倍くらいないですか?


「バゴッ!」

と言う音と共に岩は跡形もなく砕け散る。


「ご主人…これファイヤーボールですか?明らかに威力がおかしいですよこれ…」

「多分ファイヤーボールであってる…よね?

でも魔法使えたし…さっきのは見なかった事に…」

「流石にあの威力は……」

「だよね…」


岩消えたもん…なんでこんなに…

あっ…1回寝たから[怠惰]が発動したのかな…

ステータス見てみよ。


「シュ!」


———


名前 木月 涙

性別 男

LV 2

HP 51/51

MP 49/69

攻撃力 37

防御力 29

俊敏性 56

運 41


称号

[転生者]


スキル

[初級火魔法Lv1]


固有スキル

[ナビゲート]


エクストラスキル

無し


???スキル

[怠惰]


———


レベル上がってるな…本当に寝るだけで

ステータス上昇とかチート過ぎるだろ…

あっ…[初級火魔法Lv1]ゲットしてるやったね!


「ボーッとしてどうかしました?」

「いや?ステータス見てただけだよ」

「すていたす?なんですか?」

「えっ?知らないの?」

「この世界にはそのようなものが存在しませんので」

「ステータスって言うのは、その人の能力を数値化したものをまとめた表みたいなものかな?あぁでもこれは他の人に言っちゃダメだからね?」

「もちろんです!ご主人!それで…私のすていたすって見られますか?」

「んーー分からないけど…やってみる?」

「お願いします!」


出来るのかな?食べ物はいけたけど…


「シュ!」


あっ…出てきた出てきた。


———


名前 ナビ

性別 女

LV 1

HP 12/12

MP 7/9

攻撃力 5

防御力 3

俊敏性 8

運 11


称号

無し


スキル

[初級火魔法Lv1] [初級水魔法Lv1]

[初級土魔法Lv1] [初級風魔法Lv1]

[初級雷魔法Lv1]


固有スキル

無し


エクストラスキル

無し


———


ステータスは普通だね…Lv1だしこれ位だろう…

スキルおかしいよね?なんで5属性も使えるのかな?もしかしてナビって俺より強い?いやいやいや…俺の方がステータス上だし。

主人としての威厳は保てるはず…


「どうでしたか?見られました?」

「見れたよ?一つだけ質問していい?」

「はい!」

「なんで5属性も魔法使えるの?」

「それは、ご主人の潜在能力のお陰ですね。私はあくまでスキルですからご主人の能力をある程度で再現した力になると思いますよ?」


なるほど…これは自分じゃなくて俺のお陰って…

違うでしょ…でも……なんていい子なんだ!

魔法が5属性使えるのは俺のお陰だって。

よし…今度からナビをより一層大切にしよう


「ナビはいい子だな…」


俺はナビをギュッと抱きしめる。


「どうしたんですか!嬉しいですけど…」

「じゃ今日はもう寝ようか?」

「そうですね!」


抱きしめていた腕をナビから離そうとすると


「今日も膝枕させて下さい!」

「いいのか?やったー!早く戻ろ!」

「はい!」


俺とナビは、薄暗い森の中にポツリと立つ

我が家に向けて歩き出した。

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