表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/54

異次元収集家アルド 五章10話

1年ぶりの投稿か、、。


書く時間がなぁ。まぁここさえ掛ければ7章までは軽く、、、いけるか?伏線も忘れかけてたし危ないわ。


誤字脱字気が付けば修正します。

「リセットって言うのはどういう意味だ?」


≪言葉通りだ。知的生命体の数を間引く、、違う、、一度やり直す。理由は根本的な失敗を犯したからだ。思ったより信仰心が集まらず、超越者召喚に必要なエネルギーが貯まらない。多分これは〈導く〉対象者が現実に存在し、そちらに信仰心が流れてしまっているのか、種族的な問題があるかだ。≫


ボーマンの話から分かったのは≪ドール≫達に〈コマンド・イブ〉起動に必要な《信仰心》が流れてしまっている事、同時に種族として根本的に信仰心が少ないということだ。


「それは、、つまり、、。」


≪リソース、、資源が限られている以上、無駄な人口増加は逆効果で新しい知的生命体の繁栄に邪魔になる、修正そのものが行えなくなるなら、彼等の数を調整した方がいい。≫


ボーマンはアルドに言いたいことは〈今いる知的生命体を皆殺し〉にするということだった。


≪抵抗があるのは分かる、だが倫理観を話し合う気はない。アルドお前は計画書にサインをした時点で、計画を成功させないといけない状態だ。反対意見があるのなら、そちらから代案を提出しろ。俺はより〈簡単で効果的〉な方法を提示しただけだ。俺もお前も目的は知的生命体に慈悲を与えるためでも増やすためでもなく、この次元に〈超越者〉を誕生させる事を目的としている。≫


アルドはモニターから目を落とし、次にラウラを見る。ラウラはアルドの気持ちを察してか微笑み、モニター越しのボーマンに質問をする。


「ボーマン様現在の知的生命体の数では不足と言うのは理解できました。では変更前と変更後の信仰心のエネルギーの対比はどの様に変化するのか教えていただけますか?明確に其れが示されないのでしたら、現状を維持し人類の数を増やした方がよろしいのではないでしょうか。確かにリセットは有効だと考えますが、少し失敗したからといって繰り返していたのでは、同じところをグルグルと廻るネズミも同じです」


〈その通りだな。だか現時点でのエネルギーが足りないのも事実だ。数としてはこのままでは100億程の知的生命体の信仰心が必要になる。後から資料を送る確認してくれ。〉


現在、No.7の育てた生命体の数は大体一億だと考えると、数はその百倍になる。だがそのまま時が過ぎても一億人から100億人になるのは難しい。


No.7の人類の生活圏は大陸の熱帯から亜熱帯・温帯に広く分布しているが、住む場所は暮らしやすい盆地や平野でかつ、用水路がある場所に限られた。暮らしやすい地域は既に人口が密集しパンパンなのだ。


人口を100億まで増やすのは、人が住めない場所の開拓が必要不可欠であるし、現状の文明力では不可能だと言えた。


〈このまま人口を限界上限ギリギリまで引き上げるより、一から信仰心が高い人類を五十億程作った方が俺としては確実性が高いと判断している。〉


「、、、」


〈間引きの方法としては致死率の高い病気を流行させる。、、、猿科の知的生命体にだけ有効なウイルス〈ナノマシン〉を空中から地上へ散布しようと考えていて、これで人口を百分の一程度にし、新しく誕生した人類に彼等を根絶してもらう。浄化作戦だ。〉


「俺は、、同意できない、、」


その言葉を無視しボーマンは続けた。


〈こちらで研究中の新人類がまもなく誕生する。強い肉体を持ち、知能が高く信仰心が高い知的生命体だ。そっちにもサンプルを送る。代案が無ければ使え。ナノマシン散布は明日の宇宙時間1200時丁度に開始する。〉


プツンー


ボーマンはアルドの意見を受け付けずに無線を切った。沈黙だけが支配する場でラウラが口を開く。


「個人的にはアルド様の案は代案無く、只ボーマン様の計画を拒否しているようにしか見えません。現時点での集められる最大限の情報を整理して、代案を考えましょう。」


「現時点?、、か。」


ルル·ルリもラウラの意見に賛成なのか言葉を続けた。


「アーちゃん。今まだNo.2の行方が見付かってないし、前にあったアルカディアの捜索をしてみない?」


現時点でなにか突破口が見付かる事は無さそうではあるが、情報収集という点では行った方がいいという判断だ。


「、、仕方ない、一度No.2の行方を捜索、あとアース全体を衛生から調査してくれ。同時にアースに住める知的生命体の上限を地形から算出してこのままの人口増加の上限を算出してくれ。」


「了解。」







<アルカディア>があった廃墟らしき遺跡に宇宙船からトラクタービームで降りる、ラウラ、レフト・ライトの一人と二体は、入口だけが崩れた建物に足を向ける。


遺跡は石造りの平たい長方形をしており、大きな入り口は砕けた岩や添えられた沢山の花束が置いてあるため、それらはラウラ達の行く手を妨げた。


「宇宙船によるスキャンで遺跡内部の構造は把握されていますが、未確定な部分が多数あります。No.2の手掛かりが見付かるかもしれません。」


レフトライトに付けられた小型カメラと無線でラウラと交信しながら、アルドはNo.2の発見が状況の打破に繋がるとは考えていなかった。我ながら悪足掻きをしていると思いながら多方面から出来ることを模索する事も大事だとブリッジの自分に言い聞かせる。


遺跡の崩れた入り口を爆弾で破壊し、オーガユニットで持ち出しながら作業をすると、アルカディアに内部に繋がる横穴が現れた。


「封印自然に崩壊したものではありませんね。柱の破片が不自然ですし、この焦げ後、、」


柱部分に爆発物を括り付けて入り口部分を破壊しなければこういう痕跡は残らないと推察した。


更に内部を進む、薄明かりの中あちこちで発見される機械装置は、宇宙船から持ってきたものではなく現地で作られているものだ。そこからNo.2はかなり文明を発展したことが伺えた。


「文明を最優先にし過ぎて、自ら滅んだか、、。生れたての赤ん坊に手榴弾を持たせるようなものだ。」


ラウラの呟きは暗闇に飲み込まれる。周りを警戒しながら、足音が反響する廊下を進み遺跡の広間にたどり着いた。広間には白骨化した死体が散乱していし、ラウラは死体の損傷箇所から死因は出血によるものだと考えて、結論を導きだす。


『ハンランカ?』


『タンソソクテイ、、カナリジカンガタッテイル』


「、、それにしては死体が少ない、、、施設の装置が壊されシステムがダウンしている、、。確かに反乱には違い無いがこれは計画的に行われた一種の自殺かもしれない。」


アルカディアの内部を進むうち、ラウラは違和感を覚えた。


「設置されている機材が壊れているな。それに、、」


棺のような充電・ボディ修理装置が外部から壊され、中には起動が停止しているNo.2が眠っていた。ドールには破壊された痕跡が全くなくエネルギー切れが原因で起動がとまっていた。


「ブラックボックスの付いている身体はコレか。レフトは充電ケーブルを伸ばしてエネルギーをNo.2に分けてくれ、再起動する。」


『リョウカイ』


ラウラとレフト・ライトはNo.2の体を装置から引き離すと、レフトが命令通りにNo.2に電力を供給する。


『バッテリー残量、、0。最低充電時間は5分です』


チカチカチカ。


約5分程でNo.2の身体がブンと音を立てて再起動する。顔に取り付けられた警告赤ランプが点滅するなか、No.2は目覚めた。視界がボヤけているのか周りを確認して状況を整理し、ロボットらしい音声が響く。


『、、、ココハ、、ラウラサマ?』


「No.2失敗は咎めません、しかしすぐに報告を行ってもらえると助かります。勿論ここが敵に襲われない安全な場所なら、悠長に長話をするのも吝かではありませんが」


記憶を探る様にゆっくりとNo.2は語りだした。


『、、コウナッテシマッタゲンインハ、ハンランノカノウセイガタカイデス』


**************************


彼等(鳥人)はよく忠実に知識を吸収し、命令を遂行し、文明を発展させました。宇宙船を接岸出来る巨大な建造物。現代科学文明並みの技術。人工食料の製造。


人口は着実に増えていきました。


が、突然計画が狂いました。


《魔力》を持った子供が現れたからです。


私は迷いました。魔力を持った子供を異分子として排除するのか、それともそれすらも計画に取り込むかを。


私が選んだのはアルド様がこの世界へ戻ってくるまで《保留》にすることでした。


しかし、人の数が増えるうちに《魔術》を使える鳥人達が増え、魔力も持つものが一般的になり更に魔力の量で役職を決めるようになりました。


そしてその中に幾つもの派閥が生まれました。中には魔力を持たない鳥人を排除する過激なものも。当然私も魔力を持たない《神の代理人》というあやふやな立場でした。


その折、長年使用し続けたボディを交換する為に改修ポッドに入りました。私の知る情報はここまでです。


**************************


〈メインブリッジ〉


「以上がNo.2の報告となります。推察するに、過激な思想を持った鳥人テロリストがドールの休眠期にテロを仕掛け、神殿の改修装置やその他を破壊したのでしょう。」


「自分達を導いてくれる存在を亡きものにする。鳥人は忠誠心・信仰に篤いんじゃなかったっけ?」


「時として信仰は狂気を呼び。また信仰する頂たる神も違うのでしょう、ドール(No.2)は神ではなく《代理人》であり鳥人自らを代理人とすれば神に愛されると狂信者は考えたのかも知れません。」


アルドは苦虫を噛み潰したような顔でこめかみを揉む。これでは振り出しだった、、


、、?、、本当に振り出しだろうか?




「そもそも信仰心とは何なんだ?どんな力だ?」


呆けた顔のアルドの質問にラウラとルル・ルリは顔を見合わせる。


アンドロイドには信仰心はあまり無い。彼等には魂はあるが自分のデータをメインコンピューターに帰化させ、新しいシステムを再構築されることが輪廻の死生観である。


「実現装置である神という存在、それを肯定する力が信仰心なのかもしれません」


とラウラは答え。


「存在が明確じゃないものを信じることかなぁ。もしくは自分の心の決まりごとを護る防衛行動」


とルル・ルリ。


アルドの考えでは宗教とは、共同体生活で擬似的な団結を作ることに特化した教えであり、信仰心とはそうしたルールを信じる込むことで得られる心の安らぎであると考えていた。


「違う、そうじゃない。概念的なことじゃないんだ。次元が違うのなら力そのものの方向性も変わる。信仰心がコマンド・イブに必要なエネルギーということが前提で考えよう」


どんな遺物でもエネルギーがなければ作動しない。信仰心というエネルギーを集める事が《超越者》を誕生させる鍵だとするなら、《超越者》誕生に必要なのは信仰心ではなく〈誕生に必要なエネルギーそのもの〉ないかもしれない。


信仰心には〈何らかのエネルギー〉が含まれていると考えれば。【少なくともこの次元において】は信仰心にとって変わる可能性がある新しいエネルギーを集めることが━━


そこでアルドはボーマンの話を思い出す。


「確かボーマンは信仰心が現実に存在する者に流れていると、、言っていたな」


ルル・ルリはボーマンからの資料をモニターに映してアルドに見せる。


「コマンド・イブに必要なエネルギーの9割以上が〈ドール〉に流れているみたいだね。多分人の信仰心がNo.7に、、?アレ?」


ルル・ルリやラウラも何かを感じたようだ。


「、、ボーマン達だって、薄々気が付いているかもしれない。ドールを神様だと崇めるのが《アルカディア》《エデン》の人類だけならこんなに信仰心のエネルギーに偏りが出るのはおかしい。ボーマンの所の人類もいるしな、、。」


「なるほど、鳥人の魔力、、」


ラウラはまだ足りない事があるとアルドに進言する。


「これだけではまだ交渉材料としては足りません、鳥人の魔力がドールに流れたという事が証明されなければー」


ドン!


「なら━━」


アルドが宇宙船に備え付けられた机を拳で叩く。


「それを見つけ出す!!」





ボーマンの乗る宇宙船《グリフィン号》のブリッジでボーマンは顎先を人差し指で軽く掻いた。そして腕に嵌められた《ハンドリンク》の時計から時間を読む。


そしてイライラして頭を両手でワシャワシャと掻いた。時刻は11時34分、、そして35分になる。


「後25分もある、、。面倒なことは先延ばしにせずとっとと済ませよう、それが俺のポリシーだ。シュタイン、ナノマシンを注入準備、準備ができ次第ミサイルを発射しろ。」


「、、良いのですか?アルド様には12時に散布するとの話をしましたが。」


「俺の勘は当たる、そりゃもう滅茶苦茶当たる。多分アイツ等は土壇場5分前ぐらいに駆けつけてきて、変などんでん返し提案を俺に仕掛けて計画がオジャンになった挙げ句、より困難な計画にすることが目に見えてる。」


「コホン、若者の情熱や無理難題を解決するのが年長者の役目なのでは?特に罪もない《生命》が掛かっている時は特に」


アンドロイドのヴァルの咳払いと冷たい視線を受けて、怯むボーマンだが鼻息で受け流す。


「、、けどなぁ!実現可能な計画をたて実行するという、現実を教えてやることも役目だろ。奴等の理想に間違いがないのは正しいさ、だが強烈な欲や傲慢な願い何てのは根本的に〈さもしい〉モノなんだよ。本人以外の他人や他の生物にとってみりゃ害悪でしかない。


それを許容できないのは、アイツの願いが大したことが無いのか、受け止めるべき罪から逃れる為だ。一番早く確実な方法があるのなら俺はそれを受け止めるさ。


罪を負うのは俺さ、《旧人類を皆殺し》にするのも俺だ。アルドの後味の悪さは俺を非難すれば収まるだろうさ【何せ止めようとした奴等はこの場に居なかった】んだからな」


「理解しかねますね」


「やれシュタイン」


キュイーン。


グリフォン号の上部がハッチ開き、上空からナノマシンを積んだミサイルが各都市に向かう。


ボーマンはモニターでそれを眺める。


ビビッビビッビビッ。パンパンパン!!


突然アラームが艦内に流れ、シュタインはボーマンに報告した。


「高速で本艦に接近する物体があります。戦車でしょうか、大きさ5メートル以下、信号弾を放ちました。」


「奴等だろう、回線を開け」




アルド達が始めにしたことはまばらに散った鳥人達の大きい集落を探すことであった。彼等に敵対視させると思っていた一向だったがそれは杞憂に終わる。


ドールを暗殺しようとした狂信者は全体でもごく一部であり、現在も鳥人達はドールを指導者と仰ぎ《神》と同等に扱っているという者もいた。


No.2の案内で彼等の説得と状況の確認が行われ、各部族の代表者である長老と共に《回線の繋がらない》グリフォン号へと向かっているところだった。


《ボーマンの船がミサイルを発射体勢、発射》


ルル・ルリからもたらされた情報で混乱するアルド。そしてミサイルがボーマンの船から放たれたのを確認する。


「ボーマンの野郎!!」


オーガユニットに乗ったアルドは重火器を上空に向けてミサイルを狙うが、随行していたラウラがそれに気付き止める。


《お待ち下さい!下手に爆発させると中のナノマシンが拡散します。それでは意味がありません!!》


「くそ!」


《まっ、かせて━━━!》


ルル・ルリの操作でアルドの宇宙船から二筋のレーザーが放たれる。超高温で放たれたそれはミサイルを包み、中のナノマシンを蒸発させる。


《宇宙船の角度で、これ以上は打ち落とせない。ボーマンを説得してアーちゃん!》


「任せろ!!」



*《ウィルス拡散ポイント到達1分前》


『アルド、案を聞こうか?』


「説得に応じないつもりか?!コノヤロ!」


『散布地点まで時間がないぞ。説得してみろ』


「このまま中途半端な信仰心を集めたところで〈超越者〉は現れない!だからだボーマン!!」


『、、、ほぅ。何故だ。』(ボーマン手をあげる。それを見るヴァル。)


「この次元は〈魔力〉がもっとも力を持つ次元だからだ!!」


『━━━』(1分)



ボーマンがミサイルを止める命令を下す前にヴァルは全てのミサイルの進路を変え自爆させた。ロボットのシュタインは命令がなければ動けない、だがアンドロイドであるヴァルは命令を待たずしてボーマンの心の変化を感じ取った。


「、、ヴァルちゃん、まだ命令してないんだけどな、、。」


「アラ、そうでしたか。これは申し訳ありません、では再度発射いたしましょうか?」


「はっ。よくゆうぜ」




【アルド・オーガユニット内】



「元々この次元はプログラムされたものをアレンジして作られたものだ。そして〈信仰心〉と〈魔力〉の二つがこの世界で力を持つに至った。」


『〈信仰心〉だけではなく、魔力もか、、道理で、、プログラムされた内容全てを解読するのは恐ろしく膨大な量で〈信仰心〉が作用するということは分かっていたんだがな、、ってことはだ魔力の持つ人類がそちらにはいるという事か、、それじゃなければここまで思いきったことは出来ない筈だ』


「その通りだ、ここにいる。」


アルド側にはオーガユニットの他に大型のトラックが存在し、中には魔力の高い長老達が搭乗していた。


「彼等は〈ドール〉に祈りを捧げていたが今度からは〈神〉に祈りを、、〈魔力〉を捧げると約束してくれた。もし信じられないのなら、魔力の作用をコマンド・イブにどう作用するのか実験しても遅くはない筈だ。」


「そうか、、一応試してみるが、あまり期待はするなよ」


「、、どういう事だ?」


「コマンド・イブのエネルギーする〈魔力〉だが、肝心の魔力をエネルギーに変える装置が無いというか、、変換能力が低いというか、、。正直よく分からんから、調べてみないことにはなんともいえない」


「そうなのか、、こっちも変換機なんてないからな、、。??」


《アーちゃんあのね。》


『アルド様、それは、、』


何か言いたそうな二人の声に少し考える。


「ああ、、そうか《ワン・オブ・ザ・ワールド》か。」


『魔術をエネルギーにする装置はある、、いえあったのですが、現在手元にはありません』


「バルロ・クリューニに奪われた遺物か、、。くそっやられたな、ハンドリンクの示す場所に行けたとしても守りは厳重だ。しかも奴等は手ぐすね引いて待っているだろう、罠である可能性が高い」


「、、、。」


神妙な顔つきになるアルドだが、無線にボーマン以外の人物の声が流れる。


「勿体つけていないで、さっさと手伝うっていえば良いんじゃありませんか?計画には必要な事なのでしょう。それともボーマン様は〈順調にいっている〉この計画を台無しになさるおつもりですか?」


「ヴァルちゃん、、いったいどっちの味方なの?」


「私は貴方の良心ですので。アルド様と言われましたか?確かにバルロ・クリューニは強敵で罠を張って待ち構えているかもしれません。しかし、それは敵が〈あなた方〉だけを想定しているに過ぎません。予想外の〈我々〉が貴方を助太刀すると考えるでしょうか?」


「それは分からんだろ」


「いえ同じです。良いですか?敵の最大戦力はバルロ・クリューニのみで他の宇宙艦隊はほほ壊滅状態、こちらは同等の力を持つ〈宇宙船〉が二つあり尚且つボーマン様の〈遺物〉があります。戦力比は1:2.5はある筈です」


ラウラは絶好の機会だとそれに同意する。


「どちらにせよ、遺物を奪還せねばなりません。この先も目的のために進むためにはやはり何かを成す〈力〉が必要だからです。同時にこの戦力比を考えるに直接戦わないという方法も出来ます」


「あーあー皆乗る気になっちゃってまぁ。知らねーよもう、勝手にしろよ」


ボーマンの呆れ声が響くが全員に受け流され、無線による問答は日が沈むまで続いたのだった。





「アルドごめんね、食客の私が大事な決戦前に船降りちゃってさ。まだ召喚の魔術が完成してないし、このまま少しこのアースで鳥人達に魔術を教えてみようと思うの」


「今回魔術師の出番も限られているし、死ぬ可能性も高い、多分ここに残った方が良いと俺も思うぜ。」


宇宙船を上空に待機させた状態でアリサ・スターライトと握手をして、アルドはキーホルダーの様なアクセサリーを手渡す。


「この次元内で使える〈救難信号発生装置〉だ。このボタンを押すとこの次元に隣接する次元と押した年代を宇宙船が感知出来るらしい、、只過去には戻れないから、、えーなんだ、よく分からないが必要なら押してくれ。近くにいればまた乗せてやる〈ボーマン〉も気が付いたら乗せてくれるってよ」


「サンキュー。」


アリサはアクセサリーを受け取ると首から下げて鳥人達と一緒に手を振ってアルドを見送った。


宇宙船は次元をワープする。



「魔力の方が信仰心よりもエネルギーの効率が良かったのは朗報だがな、、何か妙に引っ掛かる」


アルドと交信するボーマンは複雑な表情を浮かべる。


「なにがだ?」


「バルロがお前を生かしておいた理由だ。遺物の譲渡が目的だろう。」


「譲渡?」


ボーマンは首を振り、分かっていないアルドに説明をする。


「SS以上の遺物は強力だが何らかの《意思》がある、、死の瞬間《遺物》が所有者に次の所有者を決めさせるか、、もう一つは遺物自身が決める場合だ。お前を生かしても殺しても、手に入らないのであれば、どちらでも良かった《生かしても殺しても》。俺だったら殺す。遺物の位置が分かるハンドリングを持ち宇宙船を持ち、まだ反撃される力がある。それでも生かしておいたのが気になる、、まぁ、それだけといえばそれだけだがな」


「、、?」



宇宙空間を進む宇宙船。


それぞれが不安を抱えたまま、アルドの遺物を奪取する作戦が始まろうとしていた。






「顕現の日は間近である!我等の悲願が達成される。祭壇の準備をするのだ!!祭典は近い、始めよ!」


「起動しろ!」


宇宙空間に巨大な大穴が現れる。


バルロ・クリューニはそれを見ながら彼等に目を向ける。遺物はここにはない、彼等サードアイの神器として本部に運ばれたからだ。


「主の話では、、私は今一度彼等と戦う事になる。そろそろかな?」


バルロに命令が下ったのはそれから一時間後。内容は《敵対者の抹殺》であった。




アリサお疲れ様。一応彼女の役目は終わりました。活躍は外伝?で、好きなキャラだったけどね。


キャラクターが多いとストーリーのスピードと内容が薄くなるのが嫌だから←作者に能力が無いだけですね、すいません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ