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異次元収集家アルド 四章5話 七色スフィア編

ラウラ、アルドへの教え。


坊っちゃん。


高潔な言葉を紡ぐ人間はしばしば正反対の行動を取ることがあります。


何故?


私が考えるに制御出来ない程の力を持ってしまったからです。それとも何かを越えた力の性質は逆方向に働くのかもしれません。


だから坊っちゃんにはー



*************************



惑星ガルンゼル。中央大陸には魔法国家バルバロス王国がある。そして更に東行くと大小様々な国家があった。バルバロス王国や北にあるロウマール帝国に対抗するためそれぞれの国は不可侵条約を結び、巨大な国に連合国として対応するようになった。


それがパラマイト連合国である。


15年前ー


連合加盟国は国家間での移民は認めておらず、また他の地域からの入国手続きは厳しく制限されている、謎の多い国々というのが他の国での印象だった。しかし東に位置する国ブリジャーノックが入国の緩和を実施し、他国と貿易をするようになって多少変化が起こった。


ブリジャーノックが開国した背景には金山がある。それまで細々と農業と薬(麻薬)を連合国に売って生計を立てていたが薬(麻薬)の事が連合各国にバレてしまい、一気に不況に陥る。起死回生に行った資源調査の結果、ブリジャーノックの一部の山から金が発掘され、国家事業として拡大し成功。


大量の金を元に金貨を発行し金貨としては質の良いノック金貨を量産。ノック金貨を使って他国から資源や人を雇い入れインフラの整備等、ブリジャーノック・ゴールドラッシュが起こった。


パラマイト連合国ブリジャーノック国立美術館の近くには国立オークション会場があり、月末になると賑わいを見せた。鎖国をしていた国の反動なのか貪欲に他国の文化や人材・珍しい品物を高額で買い付ける。取引に使われるのは勿論ノック金貨だった。


「2500枚の貴婦人が落札です。皆様拍手を~。」


会場の客が席を立った豪華な衣装の女性に拍手を送る。


パチパチパチパチ。


「続いては商品番号37番。今回の目玉、説明会にも出品され詳しい説明は不要でしょう。ナガレモノ〈七色スフィア〉、隣のは白銀のケースです。お初の方に説明を致しますとー」


「こちらの球体は魔術を消滅させる効果があります。始めの効果範囲は半径5メートルですがぁ~なんと、それだけではございません。このスフィアに消滅させられた魔術はこのスフィアによって吸収され、さらに効果範囲を広げます。」


マフィアらしき男達の目が光る。また貴族らしき男はその美術品としての美しさに見とれる。


「試しに行った実験によりますと、なななんとぉ100キロメートルを越えてもまだ、吸収を続けたという事です。しかしながら実験を行った場所の限界をむかえたため、実験は終了しました。つまりはそれ以上の効果があるかも知れませんねぇ~。」


司会者はそわそわする魔術師の様な男にも視線を向ける。


「さぁ皆様待ちきれないご様子なので早速始めたいと思います。ナガレモノという事で価格の1000枚からです。」


「一万!」


「2万!!」


「2万5000!」


「10万」


マフィアの男が不敵な笑みを浮かべて10万と口にする。金貨10万枚以上は最早用意するだけでも大変なので取引は通常小切手で行われる。


「じゅ11万!!」


貴族らしい男が焦りながら値段を上げる。この値段になると参加者の殆んどは手が出せなくなり、マフィアと貴族との一騎討ちとなった。


「20万」


「にじゅ、、ぐばぁ!」


貴族の妻と思われる女性が貴族の首に手刀を打ち込む、気絶する貴族を何事かと周りの客が注目するがオホホと扇を口に添える貴族の妻に気が付くと、周りは納得したようにオークションは続けられた。


カンカンカン。


「25万、25万他にはいませんか~、いませんね。はいそちらの若旦那が落札です。皆様拍手を~。」


パチパチパチ。


マフィアらしき男は手をあげ、もう用はないと当たり前のようにその場を後にした。



現在ー


ボサボサの金髪を広げアリサ・スターライトは宇宙船の廊下で惰眠を貪っていた。深夜まで召喚魔術の本を読み軽く仮眠、起きて海水浴そしてまた勉強を徹夜で行った。そして部屋で眠る前ベタベタの体を浴場の水風呂でと考えたのだが、長い廊下で睡魔に襲われ現在。


フュルルル。


小さな寝息。


コンコン。


その頭を軽くモップで叩かれる。


「??」


朦朧とする意識。


「ナンダアリサスターライトカ。コレハステテハイケナイゴミダナ。」


「、、、」


何か物凄く失礼な事を言われた気がするが、あまりの眠気で上手く頭が回らないアリサ。目の前にはドールと呼ばれるロボットがいた。多分掃除中なのだろう、手にはモップを持っている。


「ソウジノジャマダ、ハヤクジシツニモドレ。」


うううっと起き上がり、部屋に引き返すと空いた自動ドアに飛び込む形で入り、そのまま床で寝る。今回はゆっくり眠れそうだ



スースー。




「ム、コレハアリサスターライト。マタオマエカ。」


突然体を揺すられ眠りを妨げられる。何故起こされたのか、アリサはドールを非難する。


「もうなによ、ここは私の部屋じゃない。起こさないでよ。」


「チガウ、ココハコウモリドノノヘヤダ。アリサスターライトノヘヤハハンタイダ。ワカッタカウスノロ。」


周りを見渡すと家具はベッドだけでほかは何もないシンプルな部屋、確かに言われてみれば自分の部屋ではなかった。しかし、このまま引き下がったのでは今後、このロボット達にバカにされる。いやもう既にアリサに対する態度はかなり悪い。


「あんた達ね~。私は客人なのよ人間様なの、もっと丁寧に大事に扱いなさいよ。」


「ショッカク、ダトキイテイルガ。」


食客は居候でもあり、生活の面倒を見てもう見返りに家主の用事を手伝う客人の事だ。アリサは頷くと同時に思い出す。そういえば私、この宇宙船に乗ってから何もしてないわー


「タダメシヲクイネルダケノソンザイ、アリサスターライトナニカハンロンハ?」


「ぐぬぬぬっ、覚えてろぉ。」


そしてアリサ・スターライトは涙目になりながらその場を後にした。




バン!!


「このアリサ・スターライトも遺物探しを手伝うわ。」


ブリッジにてアリサがアルドに詰め寄った。アルドは真意を確かめようと顔を覗き込み、納得した顔をする。


「はは~ん分かった、手伝ってクジラ肉を他の肉に変えてくれっていう魂胆だろう?」


「違ーう!断じて違う!!これはね、ロボットと人間とのプライドを賭けた戦いなの分かる?!」


大袈裟な身振り手振りあまりの剣幕にラウラに理由を求めるが、分からないジェスチャーをするラウラを見て、頭を掻く。


「よく分からないが、、んで、やるからには目的っていうか見返りが欲しいんだろ。なんだ?」


「見返りは《待遇の改善》よ!!誰もが知るであろう栄光の名前【アリサ・スターライト】の名を生ゴミの代名詞みたいに言うのを止めてちょうだい!!」


「???、、わ、、わかった。」


よく分からないまま、パラマイト連合国にある〈ワンオブザワールド〉回収が始まったのだった。




ハンドリンクや宇宙船の高性能カメラの情報によれば、〈ワンオブザワールド〉があるのは貴族の屋敷の中であった。アルド、ラウラ、アリサはテーブルで向き合う。


「〈次元砲〉は海の中にあり入手すれば我々のものになりましたが、他の二つは人の手に渡っていますのでアルド様が方針を決めてください。」


方針。それは〈奪うのか〉〈盗むか〉〈取引するのか〉である。奪うのならば簡単だった、それを可能にする力がアルドにはある。しかしそれはなるべく避けたかった。


《ドカンとやっちゃおうか?》


「いや、なるべく取引の方向に持っていきたい、、」


「ならば貴族と交渉になりますね。」


行う行為によって掛かる日数や費用が全く違う。宇宙船の砲撃で更地にすれば確かに数時間も掛からずに簡単に回収できるだろう。しかし多数の死者が出る。取引は相手が望む要件を提示できなければ回収が出来ないし、話し合いには時間が掛かる。もしかしたら時間の無駄になるだけて終わる可能性もある。


残った盗むであるが、、


「ファクトリーキューブによって形状や重さは完璧に記憶できます、複製を作って交換するのも手です、、どちらにせよプロテクトが掛かっている遺物を他人は使用できませんし。模造品でも気付かれず問題はないかと。」


プロテクトについて若干の違和感があったがアルドは気にせず、ラウラの言葉に同意した。全く外見が同じてあるのならば問題は中身を使えるかであり、使えるのは自分達だけならばそのものの価値は変わらないし問題はない。


「確かに、、中身以外が全て同じなら大丈夫だと思うが。ファクトリーキューブなら複製が可能なのか?」


「外見だけであれば全く問題ないと思います。」


「出来るだけ交渉を心掛けたいが、次善の策としては交換をする、これは言い方を変えた〈窃盗〉だと思うが入手するために手段を選べないのをわかって欲しい。」


アルドはアリサをみる。部外者のアリサにとっては窃盗を見逃せと言っているようなもので、あまつさえそれに手を貸せといっている。異を唱えるのなら、宇宙船を降ろす事や作戦から外すことも視野にいれなければならない。


「う~ん。交渉できなければ窃盗か、、価値は変わらないんだよね。」


「現地の人にとって、美術的な価値に変動はありません。」


「まぁ良いんじゃない。これが習慣化するのは駄目だけど、悪いって分かっててやるなら。私も聖人君子じゃないし。」


アリサは幼少期戦争で両親を殺された、その時兵士は命を奪い又家の中のあらゆる物を奪われた。それに比べたらアルド・ガーデンブルグのやっていることはある程度理解できた。


「じゃあ早速仕度するわけだが、やっぱり商人を装った方がいいか?それともナガレモノに興味がある貴族か、、」


買い取る交渉をするならば、お金を持っていそうな立場の人間が望ましい。それにもし交渉できなかったとしても現物を引き出せればすり替えが可能な場面があるかもしれない。


「やはり、貴族なら貴族で対応した方が良いかもな互いの身分が同じなら話しやすいだろ。それに商人だと足元を見られそうだ。」


「俺は演技が下手だし交渉には向かない、護衛役をやる。」


「パラマイト連合は共通言語も話しますが、基本的にのパラマイト語を話します。アリサ様はご存知ですか?」


知るわけがないとアリサ。ラウラは頷いて自分が世話係役をかって出た。ラウラはガルンゼルの主要言語5ヵ国語をマスターしている、流石に使用人が喋れずに主の貴族がパラマイト語を話せるのは無理がある。


「じゃあ私が貴族?!よし。」


「貴族の文化についてはあまり詳しくはありませんが、ドレスを着てもらいます。あと疑われるのを避けたいので魔術に関する装備品は魔石のみにしてください。最後にナガレモノ収集が趣味ということが大前提なので、アルド様はコピーズリングと時空砲をアリサ様に渡して下さいますか?」


アルドはアリサに遺物二つをファクトリーキューブをラウラに渡す、配下の護衛であるアルドがナガレモノの装備品を身に付けているのは流石に目立つ、使用人にも渡しているとすれば配下にナガレモノを使わせる金持ち貴族の印象が強くなるだろう。


「体の寸法を測らしてもらいますので、部屋を変えましょう。こちらへどうぞアリサ様。」


「は~い。」


プシュ。


エレベーターで退出する二人。思わず天を仰ぎ呟くアルド。


「、、アリサが貴族ね、、不安だ、、」





ブリジャーノック・ゴールドラッシュは急速に町を発展させた。しかし金山による好景気が長く続くはずもなく、8年間も続いた好景気は金山の閉鎖と共に終了した。当時の不況が現在でも続いているが、緩やかに景気が回復する兆しが見えてきていた。


ゴールドラッシュ当時世界各国から品物を集めるために使用したインフラが現在バルバロス王国とロマール帝国、更に東のフルトー王国を繋ぐ大きな役割を果たしていたからである。各国への移動にはこのブリジャーノックを通らなければならない、そして人が通ればお金が落ち、国を潤していた。


ワープ装置によって移動したアルド達一行はブリジャーノックの関所に入る。貴族は歩かないという事で人力車を引く、ドールの戦闘ロボットのレフトとライトがその役割を担った。格好は一般的な従者の格好で茶色の麻の服を上下。ロボットなのは隠さない。


アルドは物騒なブレストアーマーを脱ぎ、紺色の背広・白のYシャツを着て、レーザーグレイブと籠手を持つ護衛風の格好。ラウラはメイド姿でセミロングの栗毛色の髪を後ろで固く縛り眼鏡を掛けた有能そうな教育係兼世話係の格好。最後のアリサはゴージャスな赤のマーメイドドレスに身を包む、肩は露出しているが多すぎる露出でない、黒色扇がアクセントになっている成金風貴族の娘風の格好。


「ぱ、、パスポートを拝見します。」


ラウラのあまりにも美しい姿に気圧される管理局員は三枚のパスポートを受けとる。


三人の身分証明書はライフェルトに作ってもらった簡易的な身分証である。身分は明示されていないので見た目からその人物の背景を想像するしかない。


「観光ですか?」


「観光です。しかし、何か美術品があれば購入しようとも思います。」


答えるラウラは袋の中から金貨らしきものを見せる、これは鉛にメッキを施した只の偽造金貨であるが見せるだけであるなら問題ない。


「そ、、そうですか、しかし残念ですね現在ブリジャーノックで流行しているのは宝石です。美術品は贋作も多いですし相場も変動します、素人が取り扱う安全な資産とするにはあまり向きません、だからでしょうね。」


「お嬢様は資産のため購入されるのではありません。只の趣味です。」


「そっそうですか。このゴーレムは?」


「魔術師に作らせました、大きな屋敷が買えますよ。エネルギー源は魔石となっていまして燃費はあまり良くないのですが、なにぶんお嬢様はこうしたものがお好きなので。」


成る程と書類に記入する。人力車の紋章は家紋なのだろうと推測して詳しく話さないまま〈貴族〉の欄に○を付ける。


「問題は無さそうですね。どうぞ、お通り下さい。」


アルド達はブリジャーノックに入国した。


道は広くルバロス王国首都の半分に匹敵する大きな町であるため、行き交う人や馬車の数は恐ろしく多い。アルド達はまず手持ちのお金を増やすために、買取り所に向かう。アルドにはコピーズリングで複製した純度の高い魔石がたくさんある。これを売って多少のお金を得ようという考えであった。


全員で行動するのは目立つためアルド一人、比較的大きな買取り所〈両腕の天秤〉に入店する。熊のような体格に似合わず、目は優しそうな店主がアルドを案内する。


「いらっしゃいませ。ご用件は?」


「魔石を売りたい、これだ。査定次第で他の店にも寄らせてもらおうと思う。」


眉毛を少し上げて、フムゥと笑顔の店主は拳程の魔石を手に取りルーペで眺める。数は8つ。もっと売っても良かったが、あまり売りすぎると魔石を売りに来た貴族=お金がないと思われかねない。お小遣い程度と思わせたかった。


「なかなかの品のようですね質も良い、一個金貨3枚でどうでしょう?多分ここら辺では高いと思いますし、他の店も魔石の買い取りはあまり積極的ではございませんから適正かと。」


平和だからだろうか。ただ店主もそこまで欲しくは無さそうな反応であった。限界か?


「まとめ売りってことで金貨25枚なら?実は差分は俺がもらうことになっていてな、なるべく多く欲しいんだ。」


店主はつるつるの顎を撫でる。少し考えてから切り出す。


「金貨1枚分の宝石ではどうでしょうか?」


「金貨一枚の宝石?」


宝石は大きさや色などによって値段が異なる、金貨1枚とは規格から外れたあまり質の良くない宝石で売れ残りなのだろう。


「まぁいいか。それで頼む。」


店主は手慣れた手つきで金貨24枚をテーブルに並べ、木箱から布を取り出し袋ごとアルドの前に置いた。アルドは金貨をしまい込むと、袋を覗く。中には砂粒のようなダイアが犇めいていた。全て合わせると大きなスプーン一杯程もある。


「こりゃまた細かいな、、」


「ご存じの通りダイアは大きさや透明度、内容物によって値段が変わります。その大きさだともうダイア単体としてでは売れず、研磨材や加工品としてしか役立ちません。」


確かにダイアは大きい方がいい、、大きい?


「拳程のダイアってどれぐらいの価値だと思う?いや透明度が最低でも内容物がなかったら?」


「はっはっはっそうですね。そんなダイアが仮にあったら、金貨1万5000いや最低金貨2万枚はしますよ。」


「そうか、、そうだよな。ならコレをもっと売ってくれないか?」


アルドは閃きにしたがってグズダイアを大量に買い取った。





「ファクトリーキューブで分解して再構成すれば大きなダイアが出来るんじゃないか?それを試せるか?」


人力車の中でアルドはラウラに質問する。あの後店でありったけのグズダイアを金貨10枚で購入して、両腕に袋を抱えたアルドは開口一番にそう言った。


「出来なくはないと思います。ただ不純物が多いダイアが多数混入しているのでそれを取り除かなければ綺麗なダイアにはならないかもしれません。そうだとするとドール達を動員して除去作業をしなければいけませんが、、」


ラウラは試しに人力車に設置してある小さなテーブルに皿を置いて、その上にクズダイアをひろげた。輝く砂粒のなかに黒いダイアや色が全く違うダイアがある。


「試してみましょう。」


ラウラはファクトリーキューブを操作してそのダイアを取り込む。そしてダイアを分解する、勿論原材料に戻すだけで炭素原子までは分解しない。


「後は素材を再構築、ダイアのカットをこうしてー」


時間にして5分。ファクトリーキューブの中でダイアが出来上がる。ファクトリーキューブの出す光の中から現れたのはビー玉程の大きさのダイアだった。


「わぉ。」


「どうだ?」


ラウラは作られたダイアを見つめ、太陽にかざす。


「上手く行くものですね。色や不純物が混ざり合って、丁度良い形で仕上がっています。これは人工ダイアではなく本物のダイアと全く変わりません。」


「これを売るか、物々交換に使えれば。」


それは交渉への光明だった。


アルド達は一泊金貨4枚のスイートを選んで滞在することになった、選んだ理由は高級宿泊所の中で一番安いところだからである。貴族であるからには最低限の見栄というものが存在するのだ。ラウラはクズダイアを大きく価値のあるダイアにするべく、高級宿の部屋でファクトリーキューブと格闘。アルドとアリサは貴族と接触を持つために情報収集をするために町に繰り出した。


「屋敷の主である貴族の名前はパルス・ディサイ・ムー。美術品収集が趣味で恐妻がいる、子供は二人。月に一度開催されるオークションによく顔をだすそうだ。」


「いきなり家に行っても門前払いよね。」


どうするのかアルドは頭を捻る。こちらからのアクションは警戒される、従って相手から声を掛けてもらわねばならない。その為には目立つ必要があるのかも知れない。人力車の窓を開け外を覗きながら考えるアルド。


「私ってナガレモノ収集が趣味って設定でしょ。それに傲慢で欲しいものは手にいれるタイプ。」


「そうだな。」


「ならもっと積極的に動いたらどうかしら?」


確かに貴族が顔を出すオークションに出席するのも手かもしれない。そこで派手に立ち回れば、声を掛けられる可能性が多少高くなる。


「オークションまでに金を集めるか。」


「オークションは2週間後だっけ、なら他の遺物を探しながらになるかもね。」


二週間は長い。


「んっ?」


先程まで気が付かなかったが柄の悪い男たちが、人力車の近くの通りにあちこちいた。どの町にもある程度はいるゴロツキ、闇サイドの仕事を仕切るマフィアと呼ばれる人種だろう。


「、、狙われるかもな。」


「金持ちを誘拐するのは奴等の十八番だものね。」


アルド達は金持ちではないが、町に入ってからの行動は彼等の欲望を刺激するには十分だったのだろう。急に止まる人力車、見ると馬車が前を塞いでいた。


「アリサは戦うなよ。俺が出る。」


「オホホ、頑張ってネ。」


「ヘイヘイ。」


アルドはレーザーグレイブを手に持つと人力車の外へと飛び出した。ブリジャーノックでの回収作業は大変かもなと思いつつ、目の前のマフィアたちと相対するアルドだった。




不思議倶楽部の一部を完結させるため。暫く休みかな、、こっちは半分出来ているんだけど。


完結したら再開します。

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