14段目の階段
小学生2年をイメージしてる為、使える表現と漢字が少なくなってます。ご了承ください。
キーンコーンと予鈴がなった。わらわらとランドセルを背負った少年少女がそれよりも前か同じくらいのタイミングで登校して来て各々の教室の自分の席に着く。
ランドセルをロッカーにしまった後、先生が来るまで友達と話したりしている。ある少年たちは新聞紙を丸めたものをガムテープを使い補強したものと箒を使って野球ごっこをしたり、持参した本を読んでる生徒だったりと僅かな休み時間を思い思いに過ごしている。
ランドセルをおろした1人の少女が黒髪の友達の所にかけて行った。例におとらず少女も友達とお喋りをしようとしていた。
「えみりちゃんおはよう、もう夏だよねーあつい」
「おはようございます、ふふ元気ですわねーさきさんは」
「当たり前じゃん!元気なのが1番だよ!!でねでね、この学校にもね七ふしぎあるみたいなんだよ」
どうやら、少女は怖い話をして涼をとろうという作戦にでたようだ。
「動く人体もけいに鏡の世界に通じる大鏡に、あっそうだ14ダン目のかいだんはえみりちゃんは、知ってる?」
「あの……さきさん、わたくしこわい話は苦手なのです」
「ええっ、いがいだねーじゃあやめようか」
「そうして、くださるとうれしいですわ」
「ちがう話……あっ、そうだ今日ね、お母さんがケーキやいてくれるの!えみりちゃんも食べに来ない?」
「まあ、いいのですか?それは楽しみですわ」
「ねーそうだあのね」
キーンコーンカーンコーン
本令が鳴り響き、少年少女達は慌てて席に着いたのだった。
二階のおどり場までのかいだんの前にいるのは、わたし達なかよし三人組。
こわい話がすきな、りんちゃんが朝さきちゃんとえみりちゃんが話していた14だん目のかいだんについて次の休み時間に話をしたのだ。
りんちゃんのお兄ちゃんの友達のお兄ちゃんの話らしいんだけど、二階のおどり場はせっ計ミスで12だんでおどり場にたどり着いてしまうこうぞうになってるらしい。数える所で13になってしまうことも有るらしいけど、このかいだんはちがうらしい。どうやっても14に必ずなってしまう時があるらしいのだ。
15時15分に、数を数えながらかいだんを登るとおどり場についた時14だんになって、そのままいせかいに連れて行かれてしまうらしいのだ。
りんちゃんのお兄ちゃんの友達のお兄ちゃんは、その人の友達の前できえちゃったらしい。
そんな、話を得意気にりんちゃんは教えてくれたんだけど、きみ子ちゃんは、バーカって言って信じてなかった。それどころか、なんならためしてあげるとまで言って今ここにいるのだ。
きみ子ちゃんは、頭のいいだいすけ君が言うにはげんじつしゅぎしゃらしい。だから、オバケはしんじてないんだと思う。
「3時半になったから、行くよいーち」
ああ、時計を睨んでたきみ子ちゃんは、かいだんを登り始めてしまった。
「にー」
「さーんまのしっぽ」
軽くなんでもないようにとんでいく。
「ゴリラのろっこつ」
きみ子ちゃんは、おばあちゃんが大すきだから、色々教えてもらったという中のこのわらべ歌がすきらしい。
「なっぱはっぱ」
歌うようにしてきみ子ちゃんは、登っている。
「くさったとうふ、11、12」
登りきってニヤニヤときみ子ちゃんは、わらっていた。ほら、ウソだったでしょって。
「ウソじゃないもん、ほんとうにお兄ちゃんの友達はきえちゃったんだもん」
「りんちゃんのウソつき」
どうしたら、いいんだろう。なんかりんちゃんときみ子ちゃんは、ケンカを始めちゃった。
「ウソじゃないもん1、2、3、4……」
さけんだ後りんちゃんも、かいだんを登り始めてしまった。
「きみ子ちゃんも、おちついて」
「わたしは、じゅーぶんにおちついているよひなちゃん」
どうどうと、言うけど、りんちゃんはないてしまっているようで数える声もふるえている。それでも、りんちゃんは、登っている。
「12、13……えっ?」
「なんで」
りんちゃんは、かいだんを登りきってなかった。
「14」
そして、りんちゃんときみ子ちゃんは、きえてしまった。
ゆめでもマボロシでもない。
だって、重いからとおろされた赤いランドセルは、今もここにあるのだから。
だいすきな友達はきえてしまったのだ。
続く