星になった彼女
あの元気だった時の君は、いつも輝いてたね。そお、まるで冬の空で輝いてる星、その中でも一際輝いてる一等星にも勝るとも劣らない輝きを彼女は持ってた。しかしその彼女の輝きは目立ち過ぎたのかもしれない、彼女は病気という悪魔に狙われてしまったのだった…
「ユウキ、私死んじゃんでしょ…ねぇそうなんでしょ?」彼女は冬のとても寒くて故にキーンと張りつめた空気の中、ある公園のベンチに座りながらそお繰り出した。僕は「ミカはしなない、絶対死んだりなんかしないよ」と無器用な僕は励ましにもならない言葉をかけた。「ねぇ、ユウキには私が死ぬってもう伝えられてるんでしょ?何で、何で隠すのよ!」そして彼女は泣きだした。僕はもう耐えきれなくなって「うん、知ってるよ。あと3ヶ月だって。隠しててゴメン。」…「ありがと。ほんとの事いってくれて。なんかこれで少しスッキリしたかもしれない。」彼女は僕が隠し事をするといつも嫌がっていた。この時もそうだったんだ。そして本当事を言えば彼女はいつもなら笑顔になった。しかしこの時の笑顔の輝きはいつもの半分だった。
「あのさ、俺ミカが死んでもずっとミカの事忘れられないと思うしずっと好きだと思う。ミカは三ヶ月後に上に行くけどさ、俺もいつになるかは分からないけどいつかは上に行くわけだからさ、だから、ミカ絶対寂しがらないで。俺達はいつまでも一つなんだから。」ミカは大粒の涙を流しながら「うん、うん、そうだね、そうだね」と言ってくれた。それから二人で笑いながら付き合ってから今までの楽しかった事を話しあった。その時はとても幸せで、どれだけこの時間がずっと永遠に続けばいいのにと思ったことだろう。しかし時間はそんな事おかまいなしに進んだ、そして朝になったのだった。それからはいろいろあったが、ちょうど三ヶ月後ミカは逝った。そして僕は世界の半分を失った。
今でもミカは僕の心に生き続けて、そして僕の心の中で輝き続けている。そう、ミカもきっと向こうの世界であの冬空の星達に混じりながら僕の事を想い続けてくれてるにちがいない。