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神聖独劇  作者: さとう
第十三章――光無き世界
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神無き世界

 機械の発達はそれまで神が行い与えていたとされる、創造と破壊、幸福と安息、再生と誕生を統制・制御し、具体的に見える形にした。

 人は神を否定しなかったが、その存在を尊び敬うものは、機械が発達するほどに消えていった。そして、機械文明が頂点に達したそのとき、神は消え去り、彼による倫理も消えた。

 それが意味したのは、人類を束縛し肯定するものの消失、即ち、暴走の始まりである。人は神によって抑えられていた狂気を爆発させ、欲望に忠実に、利己私欲のためだけに動いた。

 崩壊した徳性は倦怠と背徳をもたらし、緩やかな破滅へと導く。

 また、時を同じくして、喧騒や哄笑が虚しく混沌に呑み込まれ、重たい頽廃の空気が闇に淀む不気味な静寂が訪れた。

 神が消え去り、静かになった世界で人が失ったもの、それは善性や理知、そして、人自身であったのだ。


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