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神聖独劇  作者: さとう
第九章――清浄なる未来
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希望を寿ぐもの

 これから記すのは、光より来たる旅の者が残した、始まりから終わりへ至る道筋である。旅の者曰く、今この時代は希望を見出し、光へ進む過渡期にあたるとのこと。

 そして、これから幾年――それが数年か数千年かは分からぬが――過ぎたあとに、光が訪れ最後の時へ導くと言う。嘘か真か判断が出来ないため、後世の者に確かめてもらいたく、ここに記録し、残すことにした。

 以下、光の旅人が語ったことである。


『若人よ進むのだ。太陽の照らす道を。どこにでも光はある。光に進めば約束の未来は待っている。

 あらゆる事象を越え、遍く世界を駆け、絶えることのない時間を感じるのだ。未来は時の彼方で待っている。幸福は未来への憧憬の中にある。当たり前に過ぎ去った時を想い、知覚される己を世界の礎とせよ。

 時間を、世界を、見えないものを思索するのだ。その先に、やがて時の回廊を見つけだす。思い出は甦り、記憶は溢れ、真の目的を胸の奥深くから鮮やかに切り出す。思い出すのだ。かつて切望した暖かな未来を。いつか涙流した切ない過去を。

 地を這いずり探索し、懊悩という牢屋に閉じ込められた存在に、陽の光を注ぐのだ。光は新たなる道を見つけ出し、存在は牢屋から外の世界に再び戻る。苦悩から解き放たれた心には曇りなき決意が広がるだろう。新しき道を、決意を持って進め、進めば永遠の未来へ躍り出る。

 記憶の彼方、永遠へ至る道、そこには光がある。光を目指せ。そして辿り着くのは聖なる地平なのだ。』

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