表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神聖独劇  作者: さとう
第五章――新生
14/71

始原

『受け入れろ。理解しろ。すべては繋がっている。』


『受け入れろ。果てない時間に流されるままでは、その身は活動を止め、意志を失う。それは閉塞された未来にしか赴かず、何もかもが暗黒に呑み込まれた真っ暗な世界だ。そうなってはならない。立ち上がり、幸福な未来を想い、見つめ、前進するのだ。疲れたときは迷わず休み、夢を彷徨え。

 泡沫の夢に見るのは静寂の地平。それは遠くの地、遠い未来と過去。夢幻の彼方に望む静謐の園。それは近づく永遠、近き真実。目覚めたなら新しい意味が見える。意味は光、光の先には未来、未来の向こうには神聖なる地が待っている。』


『不安が襲うのはか弱い心。狂気を孕むのは壊れた心。絶望に囚わるは虚無の心。そのすべてを希望の光で薙ぎ払え。

 闇を照らすのは燃える意志、標の無い道でも迷いを持たず進め、やがて眼前には眩い地平が広がる。

 地平線の彼方、あくなき探求に見るは一条の光、あらゆる障害を越え辿り着く神聖なる最涯ての地、そこですべてを終えるのだ。』


『理解しろ。不変の御国、閉ざされた世界。開くことのない扉。迫りくる時の壁。

 心に光を。精神に安らぎを。永劫に広がる闇。永遠に続くと思われる苦悩。遍く広がる因果の糸。

 裸の魂は時空を闊歩する。無限の虚空より到来する終わりの光。言葉は真白なしじまを駆け抜ける。生も死も同じ価値。』


『すべては繋がっている。地に人あり、天に光あり。光輝の道をとこしえの旅人は光に導かれ渡り、巡る命の理を手にした。命の理を知る英雄は光の記憶を抱き、稲光に魂を握られ暗黒深淵へ投げ落とされる。光の記憶、それは世界の軌跡であり、すべてを内包する。やがて世界の軌跡は時間の鼓動と混じり、命の理へ至らん。』


『受け入れろ、生の果てるとき、世界の胎動。理解しろ、流れうつろう記憶、朽ちる肉体。すべては繋がっている、巡り廻る命、光の奇跡。』


『すべてはあり、すべてはないのだ。』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ