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神聖独劇  作者: さとう
第四章――暗黒深淵
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 時の流れに微睡んでいると、静かな心地よい音が聞こえた。

 微かな音、耳を澄ます、誰かが話しているような、声……かな。誰の声だろうか。

 聞き取れないが、体を包み込む、穏やかに眠れるよう導く優しい声だ。


 声に耳を傾け、時間に身を任せ、流れに乗って、いづれ辿り着くであろう未来の形を想う。

 時の海、海辺で横たわる私、波の押し引きの中に見えては隠れる淡い音……声……。

 無限への飛翔を感じずにはいられない静寂の息吹に、未来の形は時間の中へ溶け込んでしまった。


 あらゆる形が混じりゆく。すべてがあり、そして、すべてがなくなる。

 太陽の輝きに似た光が降り注ぐ。海面に反射する光。満ちる声。


 この声はどこから響いてくるのだろう。心地よい揺らぎが眠りへと誘う。

 意識も、魂も、精神も、声の中に、時の中に、海の中に、溶け込んでいく。

 誰も知らない天上へ、一つになった存在が光に導かれ昇ってゆく。


 ああ、これが終わりか。

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