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身分差=結婚

目を覚ますと知らない部屋の知らない鏡の前に立っていた。


鏡に映ったのは、私である誰かだった。


左右くるりんぱされていた髪はツインテールに変わり、おまけに可愛らしい赤い木の実の髪飾りもされている。


よく見ると目の色も服の色も赤ベースに変わっているし、髪の毛の色も黒からミルクティー色に変わっていた。


状況の把握ができなくて、何故私がこんな姿になったのか思いかえしてみる。


「っ__」


『天使』私と同じペンダントをしていた。でも、私とは違う水色の宝石のペンダント。


(あの子に殺されたの?何か目的があって…?最後に何か言ってたような…)


「あっ、イチここにいたんだ。早くしないとレラ先生に怒られちゃうよ」


知らない、こんな女の子知らないはずなのにっ。


「今日は、ペンダントについてと将来の結婚についての授業なんだって、…結婚か私もかっこいい騎士様にひろわれないかな〜」


何だろう。この子が話す度に変な頭痛がはしる。


(キーーーンッ)


「リラ、そうなるといいね」


「うん!」


このときは何とも思っていなかったけど雑音とともに私の記憶は消えていた。『前世の記憶』ってやつが。





「今日は、ペンダントのことについて最初にやっていきます」


レラ先生が言うにはこの世界には六つの身分があるらしい、一番上の身分は白色のペンダント。中間の身分は騎士と僧侶二つあって、騎士は黒色のペンダント。僧侶は水色のペンダント。


あとは…私達みたいに戦えない天使や農民は一番下の身分で、私達天使は赤色のペンダント。農民は緑色のペンダント。


「そして私達はペンダントの色で身分を確認しています。次に結婚について…言い方をかえれば身分をかえる唯一の方法だ」


例で言えば僧侶と私達天使が結婚をすれば身分は一つ上がるし、同じ身分同士が結婚をしたら身分はかわらないというわけだ。


「はいはい!レラ先生、私達のような天使と騎士様と結婚した事例ってあるんですか!」


「リラさん、落ち着いてください。残念ですが…私達天使と騎士様達が結婚した事例はないです」


レラ先生が言ったことは納得できる答えだった。


理由は簡単で一番上の身分の人達と騎士は結び付きが僧侶よりも強い、だから、騎士は一番上の身分の人と結婚するのがスタンダードなのだ。


私的にはリラが騎士と結婚する夢が叶ったらいいなとは思っているけど、自分自身は同じ身分同士で結婚するか、僧侶と結婚できればラッキーくらいに思っている。


別に私は今みたいに平和に暮らせるなら正直何でもいい。だから、私はその日の授業を聞き流した。

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