無口なあいつ
友達いないので、再会もしません。
おひさしぶり かわらねえな
尖ったブーツと そのセンス けちのひとつもつけたいが
それはそうと 覚えてるか?
いつも無口だったあいつを
雄弁なくちびるを もたぬ背中なら たいして語らない
顔色に出もしない でも だけど なぜか憎めない
そこらで ばったり もしできたなら
ここらで はっきり 本音のひとつでも
また会うとは ついてねえな
そろえた雁首 この面子 役のひとつも立ちゃいいが
それはそうか のけものだな
いつも無口だったあいつは
怠慢なさよならと 惰性で告げるは 嘘でもまた明日
約束じゃないままに でも そして これで何年め?
一太刀 ばっさり 斬り捨てたなら
胸には ぐっさり 悔いの一本でも
再会したいと思ってくれるひともいません(推定)