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テーマ詩集:だれか

無口なあいつ

作者: 歌川 詩季

 友達いないので、再会もしません。

 おひさしぶり かわらねえな

 (とが)ったブーツと そのセンス けちのひとつもつけたいが

 それはそうと 覚えてるか?

 いつも無口だったあいつを


 雄弁なくちびるを もたぬ背中なら たいして語らない

 顔色に出もしない でも だけど なぜか憎めない


 そこらで ばったり もしできたなら

 ここらで はっきり 本音のひとつでも



 また会うとは ついてねえな

 そろえた雁首(がんくび) この面子(めんつ) 役のひとつも立ちゃいいが

 それはそうか のけものだな

 いつも無口だったあいつは


 怠慢なさよならと 惰性で告げるは 嘘でもまた明日(あした)

 約束じゃないままに でも そして これで何年め?


 一太刀 ばっさり 斬り捨てたなら

 胸には ぐっさり 悔いの一本でも

 再会したいと思ってくれるひともいません(推定)

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― 新着の感想 ―
[一言]  こうして思い出されるということは、良かれ悪かれ気になっていた相手なのでしょうかね。  どうでもいい人は、そんな奴いたっけ、となりますもの。  内に入らずとも影響のある背中。  憧れの裏…
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