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世界探索  作者: たいたい
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迷子を見かけたらすぐ親を探せ

スライムの大量発生について、謎が多い。

調査をしても、終わらない。

範囲が大きい上に、何人いても終わらない。

スライムがここから遠く離れた土地にあるものを持っていた。

これらのナゾが解けない。

そもそも、なぜ、スライムが大量発生するのか。

謎が解けないと、何も出来ない。

そのため、新しい調査団の団員が、続々と追加された。



「おい。なんで、スライムが大量発生するんだ?」

調査団はスライムの大量発生の原因について、何も知らない。スライムが、なぜ大量に増えるのか、見当もつかなかった。


「なんか、原因があるんじゃないの?」

ある調査団の団員が、そう言った。調査団は、原因を追及しはじめる。

しかし、まだ分からない。

だからこそ、明日から調査を更に詳しく行うことにした。

この村の団員数は、25人。

更に、村人だけではなく、宿屋に泊まっている冒険者にも何かスライム大量発生について知っていることがあったら報告するように伝えている。

だから、ここら辺で本格的な調査が必要だ。

翌日、スライムが一人の人間の周りに沢山いる場面を発見し、スライムを倒して助けた。

その人を、村へと連れて帰り、調査団の元に来てもらった。

とりあえず、この女性は、調査団の方で引き取り、親を探すことで決着した。

しかし、見つからない、確保から数日が経ち、他の村などからの情報を確認しても、どこにもこの子の親らしき人が出てこない。

孤児なのかもしれない、だとしたら誰かが親代わりとなる必要がある。

しかし、親は出てきた、それは例のスライムが落とした金属の主な産地と一致する場所、すなわち、1500キロ程東に進んだ場所である。

これは、どう考えてもおかしいと誰もが声を上げた。

もしかしたら、原因はここにはなく、そっちにあるのではないかという話が持ち上がった。

ワープをしたのではないかというのが出てきたが、こんな長距離をワープ出来る魔法等は聞いたことが無かった。

どんなに強い魔法でワープを使っても、精々30キロ程しかワープ出来ないため、何度も使ったと推測されるが、このような娘がそう何度も使えるとは思えない。

しかし、潜在魔力が高い可能性がある、だがここで一つ疑問が出てくる、どんなに高くても自分の意思で出来ているとは思えない、つまり無意識下で魔法を使っているのではないかという話だ。

そのため、魔力調査を行うことになり、ビンゴだった。

同年齢の魔力は精々3程で、大人になって、プロとして一流の魔術師となった場合の魔力は、平均280だ、しかしそれでも1500キロのワープは厳しい。

それで、この娘の潜在魔力は、一万以上だ。



「え?なんで、そんなに多いのよ!」

誰かが叫んだ。そりゃぁ、そうだろう、魔力が高いからと言っても、ここまでの魔力の持ち主は滅多にいないのだから、更にこの年齢でこの魔力を持っている人がいるなどという話も、聞いたことがなかった。

つまり、この娘は無意識のうちで魔法を使っていた。

そして、ここまでワープした、恐らくこの魔力を使ってスライムをここまでワープしていたのでは無いだろうか?それについても、そういうつもりは一切なく、それも無意識でしていたのだろう。

しかし、彼女の家周囲ではスライムが大量発生してる話なんて聞いたことがない。

向こうで大量発生していて、それでこの娘が魔法を使ってここまで運んだなら話がわかるが、それすらもないと、このスライム達は何処からやってきたのだろうか?

これは首都の議会にも当然のように話が上がり、調査団の新たな支部の建設、そして娘を元の場所に帰還させる必要があるとして、大移動作戦が話に上がった。

大移動作戦は、この調査団が主体となり、首都に住む騎士達と共に、1500キロ離れた町にまでこの娘を安全に運ぶ作戦であり、危険が伴う。

この娘の強大な潜在魔力の影響があるからだ、他に何か強力な魔法が使える可能性があり、娘、そして運ぶ者たちの安全を保つため、運ぶ俺たちと共に俺たちを娘から守るための意味で護衛についてる騎士がいる。

そして、道中で何泊もしなければいけない。

1500キロという道中では何があるのか、全く分からない。

調査団としての仕事は、俺もそうだが、あの村周辺でのスライム退治や、魔法が使われたということは魔力の残留魔力が残っている可能性があり、残留魔力が残ってるところを調査し、娘のワープした地点や、スライムの発生源を調査する仕事があるからだ。

しかし、今のところの最優先は娘の護送、元の場所に戻すのも必要な仕事のひとつだ。

翌日、大移動作戦のメンバー、調査団の団員、首都の騎士達が集まった、この日は全員で日程について審議するのが仕事だ。

1500キロという長い道のりであるため、どうしても日程を分けなくては行けない。

1日で人間が歩ける距離は、20キロぐらいが妥当とされたが、それだと、75日も使う事となる。

それは、移動中心だからだ。

途中大きくそれるが、北に15キロ行ったところにある町では鉄道が走っている。

その鉄道に乗り、迂回をしつつ、無事に目的地へとたどり着こうとするルートが一番安全だということだ。

そのため、明日はその町を目的地とする事にした。


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