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世界探索  作者: たいたい
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工事と騒音は切っても切れない

工事が開始してから、今日で一週間が経過した。

多少なりとも工事の音がうるさいが、向こうもそれなりに配慮はしているのか、出る音が少ない機種を使っているらしいので、マシな方だろう。

スライムの討伐数もどんどん増えていって、何人かの騎士達を合わせて、五万を超した。

それでも、本当に消えない、これには何か裏があるのではないかと騎士の間では噂になり、それに対する調査も必要ではないかと話が持ち上がっている。

しかし、情報が無い、この状況で探すのは至難の業である、スライムの大量発生が起きているのは、現在この村の周囲の8kmまでが範囲である。

つまり、範囲が大きいので、一人一人だととてもカバーしきれないのが難点である。

このまま、またどんどんと範囲が大きくなっていけば、この大量発生は止められなくなってしまう。

俺も沢山倒したが、この村から、大体500m以内の範囲でしかない、その中で一万以上討伐しているので、8キロとなると、途方もない。

このままだと、村に最大泊められる五十人でも、止められないのではないかという話が出てきた。

当然、首都の議会でも、この話は話題となった。

村の宿屋建設は決して無駄ではなく、村周囲については安全が保たれるだろうが、それ以外の街に被害が及ぶ可能性がある。

そのため、議会ではこの対策法として、この村と同規模、もしくはそれ以上の町を、スライム退治のために作ることを決定した。

五つの村と、三つの町をスライムの範囲の8キロ以内に作ることで、そこに敵を沢山倒すことを目的とするスライム退治中心で回る町を計画した。

村では、この村に作られる宿屋ほどではないが、10人ほどが泊められる宿屋、武器・防具の店などが置かれる。

町も似たような構造だが、宿屋はこの村以上の人数が入る。

一つの宿屋は、20人ほどだが、それがいくつもおかれ、100人以上収容が可能である。

それらが、一週間以内に作られることになり、それに伴い、この村の宿屋の工期も一気に早まり、一週間後に完成する事が決定された。

騎士達については、このまま工期終了までいるのだが、他の町や村についても他の騎士達が見守ることになり、一つの村につき、20人ほどの騎士が見守ることになった。

俺はというと、スライム退治でレベルもとてつもなく上昇した。

レベルアップでLVが1上がり、現在LV45に上がっていた。

ここまでのレベルとなれば、そんじょそこらの魔物等はすぐ倒せるレベルとなった。

スライム退治だけで、ここまでになるとは正直想像は出来ていなかった、スライムから得られる経験値は本当に微々たるものなのだが、塵も積もれば山となるということわざがあるように、今回の事がよく言えているだろう。

この村にいる騎士達からはとてつもない信頼が置かれている、騎士たちの方がレベルが高いのだが、それを気にせずに接してくれる。騎士達はみな、強いのだが、俺はそれを気にせず、みんなと接している、この生活は楽しい。

そして、騎士たちからある話を聞いた。

どうやら調査団を組む予定があるそうだ、どうやらスライム退治を繰り返してきた中で、本当に気になるヤツがあるそうで、でも分からないという事。

だからこそ調査を進める、他の町や村が出来次第、そこにいる人を、調査団の一員として、支部としてやらせる計画だ。

確かに、調査しないといけないことは山ほどある。

スライム大量発生の原因や、発生場所について、色々とだ。

その夜、騎士たちと飲み会を開くことにした。

騎士達と酔っ払いになった。

気が付くと騎士達が裸になり、互いの乳首を舐めあっていたり、肛門にテレビのリモコンが刺さっていたが、いい思い出だった。

騎士達も、もう20代前半だそうだ、若く見ても俺が年下だが、まあいいか。

こうして、あっという間に時が流れて、宿屋が完成した。

そして、宿屋に大量の冒険者がやってきた。

他の町や村も完成し、同様の光景が広がっているそうだ。

辺鄙な場所だったここも賑やかになってきた。

騎士達が持ち帰ってきた計画、例の調査団計画も向こうの議会で話が進み、きちんとした形として公表がなされた。

俺は、調査団の団員として任命された。

といっても、別にどうこうではなく、今まで通り、この村の周囲のスライムを退治すれば大丈夫なそうだ。

しかし、この時、俺は嫌な予感がしていた。

調査団としての生活3日目。

この時スライムから今まで見たことがないものがドロップされた。

レアなドロップ品だろうかと思った。

家にあるスマホで、ドロップ品について調査してみた。

調査といっても、写真に撮って、写真を専門家に見せて、どんなものか聞く、単純な作業だ。

暫くすると結果が出た、どうやら今までスライムからはドロップされたことの無いものらしい、この品自体は何の変哲もないものだが、この周辺からはとる事の出来ない金属らしい。

何故、それをスライムが持っていたのか。

スライムの大量発生の範囲内でもこれが採れる場所はない、一番近くても、ここから東に1500キロも進む必要がある。

それなのに、何故なのか。

もしかして、このスライム達は何処か遠くからやってきたのではないか、だとしても移動してるのなら、誰かに見つかってもおかしくないし、この距離をスライムが移動できるとは思えない。

では何故なのか、答えが見つからない。

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