表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界探索  作者: たいたい
5/35

辺鄙な場所ほど物価は安い

スライムの合計の討伐数が五千を超えた。

これまで、沢山スライムを切ってきた、武器についてもこれまで何個も買い替えを繰り返してきた。

スライムからのドロップ品を売る事も沢山行い、お金持ちみたいな感じになり、財布には現在一万を超える金銭がある。

現代社会から見ると一万は財布とかに割と入っていて1ヶ月を越すのもかなりの苦労がいる程度の金額だが、今はこれだけでも嬉しい。

スライム狩り専門みたいな感じになっているが、それは最早仕方の無いことだと思う、これだけスライムを倒しても、まだまだ山ほどいるのだ。

流石にこれだけ多いと早く対処しないといけないとして、他に野良の冒険者がやたらと来ている、今日だけで二百人ほどいるが、それだけでもまだまだいる。

野良の冒険者が来ても、ここは辺鄙な場所で、移動に時間が掛かり、それで精神が蝕まれてしまい、ここまで疲労した状態で来てしまうため、こんな事になっているらしい。

そんなことで、何日か経過した頃、村ではある計画が持ち上がっていた。

それは、宿舎の建設計画である、いわゆる宿屋のことだ。

スライムが多く、辺鄙なため、来るだけでも疲労するため、それに対応出来るように、宿泊の場所を用意しようという魂胆である。

値段についても良心的なもので、どんなに金がない冒険者でも一週間程度なら他の冒険者同様にスライムが狩れるようになるだろう。

この計画は、村の村長から出され、数日前にここから遠く離れた首都の議会で話題として挙がり、建設が始まることになったらしい。

村人は、宿舎建設に皆賛成、反対もなく進められた、それもそうだ、あんなに沢山のスライムに襲われたら一溜りもない、だから安全のために必要である。

そして、村の中心に、木造の五階建ての宿屋を建てる。こんな計画だ。

一つの階層に、十の部屋があり、約五十人が生活できる宿屋になる。

簡易的な食堂なども併設され、これからこの村の発展にも役に立つだろう。

そして、宿屋の完成は建設を急ピッチで行うため、約1ヶ月後に出来るらしい。

俺は、この間にまたスライム退治をすることにした、完成を待っている間に村を襲われるケースも十分に考えられるためだ。

これに首都から来た騎士も参加することになった。

この騎士は、宿屋完成までの間、村周辺の治安維持、村が消滅する事がないようにスライムを倒したりするそうだ。

元々、俺もスライム退治をしていたので、この村で一番スライムを倒した経験から、騎士のスライム退治と並行して俺も退治をした。

そして、その騎士には、スライムが倒されても、スライムの数に応じて金や報償をするそうだ。

流石に、無一文だと生活がまにならないからだ。

そのため、一緒に退治をした。

スライム退治を共にする途中、ある事に気付いた、この騎士はめちゃくちゃ面白いことに。

なんとこの騎士は、下ネタを話しながらスライムを退治しているのだ。

下ネタを話しながら退治を行える騎士なんて、聞いたことがない。

今まで聞いた下ネタの中で、一番まともでツボだったぞ。流石は、騎士と言うだけはある。

スライム退治が終わる頃には、すでに夕方を過ぎていて、夜になっていた。

俺はスライム退治を一時中断して、食堂のカウンターに向かった、他の騎士は食事に忙しいらしい。

とりあえず、適当に料理を注文した。

俺は、定食を頼んだ。

唐揚げ定食だ、やっぱり唐揚げ定食は外れない皆の鉄板のメニューで、よく売れるらしい。

ここの定食は、驚く事にご飯と味噌汁のおかわりが自由だ。

更に、ご飯と味噌汁だけではない、漬物もおかわりが自由で、ご飯のお供として言われる物もおかわり自由の物が沢山ある。

納豆、卵、海苔、佃煮、塩辛、他にも沢山あり、名所の少ないこの村だが、実はほぼ知られていない名所があるのだ。

実は、この店は今度一時期閉店するらしい。

さっき話した宿屋と併設される食堂があり、今度はそこに移転する事になり、移転の準備として閉店するらしい。

だからたまにここで食べている。

ここで食べると確実に腹一杯になるからだ。

騎士達もここの食事はお腹がいっぱいになるぐらいあって大変満足しているらしい。

俺は、ご飯と味噌汁のおかわりをお願いした。

実はご飯と味噌汁のおかわりのとき裏メニューのおかわりも出来る。

ご飯を、塩むすびに、味噌汁を、あおさたっぷりにする、豚汁にする、等無数にあり、村人の間では、ここで食えないのは人間だけとも言われるほど何でも揃っている。

この名店が、宿屋に併設されると、今は店は小さいが、敷地面積が十倍以上になる。

当然、宿屋に泊まりに来る人間も多くなり繁盛するであろう。

俺は、ご飯三杯を食べた。

騎士に至ってはご飯十五杯、味噌汁八杯、漬物10皿、卵五個、納豆三パックというような感じでとてつもない量を食べた、流石にあれは食いすぎだと思ったが、首都には流石にこれだけ沢山出てくる店なんて無いだろうと思った、この辺の物価は辺鄙なため、相当安く、その辺の適当な店でもビックリするほどの量が食べれたりする。

だから、お金が少なくとも腹一杯食えて、宿屋に住む冒険者の心優しい仲間としてこれからも長続きするだろう。

食堂を後にして、俺は家に帰り眠りについた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ