VSの入る映画は基本地雷
スキー場で、中級者用コースで滑ることにした。
実は、このスキー場の中級者用コースは映画の撮影で使われたことがあるらしく、中級者用コースのあちこちに当時の写真やエピソードがあるらしい。
中級者用コースに行く前に、娘と話し合いをした結果、娘はまだ初心者用コースを滑ることにしたらしい。
娘のような年齢だと、中級者用コースはまだ早いんじゃないかと思う。
だから、娘としては賢明な判断だとは思う。
俺は、リフトに乗った。
リフトはガタガタと音を鳴らして、揺れながら動いている。
リフトというのはこういった乗り物で、よくリフトから落ちるという話を聞いたことがあるので、落ちないようにしておきたいと思う。
娘だったら落ちそうだとは思うが、そんなことを思ったら本当に落ちてしまいそうだから、そういった話は出来る限りしないようにしたいと思う。
リフトは、ガタガタと揺れているので大変だ。
しかし、無事に生還し、上の階までたどり着いた。
ここからが、娘にとっては地獄の一丁目となる。娘が乗っているリフトで、娘が落ちないことが、俺の楽しみである。
リフトを降りた俺は、リフトのすぐそばにあったレストランで昼食を取ることになった。レストランといっても、レストランというには外観が粗末なところだが、内装に関しては立派だとは思う。
これについては、レストラン側の自由だとは思う。
もう、時間が昼過ぎだと言うのも理由の一つだった。
レストランで食事をとる事に関しては娘も賛同をしたため、俺と娘とインソクラクターの三人で食べることになった。
しかし、娘はあまり食べなかった。その理由は、食事が味が濃いものが多かったからだ。
なので、娘用にお子様ランチを注文した。
ハンバーグだ。ハンバーグが、かなり美味しかった。このハンバーグが美味かった理由は、ハンバーグが結構な厚さで、食べやすい事だった。
娘の口にあったようだ。ハンバーグを食べて、少し落ち着いたのか、俺に
食後のデザートを勧めてきた。
デザートを食べるなら、何にしようかと悩む。俺にとってデザートは、プリンがベストだが、このレストランで頼むのなら、固い系のプリンになるだろうか。
俺は悩んだ。結局、俺はケーキを頼んだ。このレストランの店長は、俺の顔を見るなり、娘のプリンは世界一のプリンと言ってくれたのだ。
なので、俺はケーキを頼み、娘はプリンにする。そして、注文したケーキを食べようとした。
俺のケーキは、レアチーズケーキを注文した。
娘のプリンは、生クリームが乗っているプリンだ、しかもただのプリンではない、プリンアラモードだ。
このデザート、美味い、それに、この味は、俺が食べたいと思ったものだ。俺は、フォークとスプーンで、レアチーズケーキを口に運んだ。
レアチーズケーキ、美味いな。俺が美味しいと言うと、娘も、プリンアラモードを食べて美味しかったと言っていた。
そして、俺たちが食べ終わると、少々食休みを挟んで、レストランを後にした。
そして、俺の滑る中級者用コースは、まだ上にある、つまりまたリフトで登る必要がある。
それで、また俺はリフトで上に登った。
リフトで登っている最中、娘は、俺に対して、遠くからだが、手を振ってくれた。そして、俺は、娘に、手を振り返した。
そして、リフトの上に登った結果、たどり着いた。
ここからが、中級者用コースの入口である。
「じゃあ、行くぞ!」
俺は中級者用コースに突入した。
入口には、撮影に使われた映画の情報が書いてあった。
「ええーと......リフト刑事VSサーモン大好き将軍......絶対地雷の映画だろこれ」
その映画のタイトルを見て、俺は思った。
「まさか、あんな、とんでもない映画が、あるというのか、世界は広いな」
これはB級ですら片付けられない超低予算で作られたな......と雰囲気だけで何となく察せられる。
そして中級者用コースを滑る。
入って、3分で色々映画の情報が入っている。
基本的なストーリーとしては、東京で起きた殺人事件を捜査している刑事が犯人が山奥のや雪山に逃げたという情報を手に入れて、実際その山奥にまでいくが、その犯人が、何と過去からタイムスリップしてきた将軍で、何故かめちゃくちゃサーモンにハマってしまっていた!という刑事アクションコメディ映画らしいが、つまらなそうな気配しかしない。
これを見てるだけでとてつもなく嫌な予感がする。
地獄のような気持ちになる。
本当にこの映画にそんな要素あんのかよ、と逆に不安になる。まあ、喋りとかで無駄なシーンの引き伸ばしとか、めちゃくちゃすぎる原作改変が無ければ大丈夫だとは思うが、こんな映画に原作があったら困る。
こんな映画レンタル屋の棚にも置かせて貰えないと思う。
そして、どんどんと降りていくと、また映画の紹介がある、もう既にお腹が映画で一杯なのでこれ以上やられると困ってしまう、映画はしばらく見ないようにしようかと思った。
次の映画の所は、ポスターとかが置いてあった、しかもサイン付きだ、こんなのは俺は要らないのだが、こういう映画のマニアとかなら欲しがるのか?