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世界探索  作者: たいたい
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不仲説程度でガタガタ言うなお前ら

あるコラボの後、娘は炎上した。

炎上としてよくあるものだが、まずコラボを多くやっている人間として、人間関係が複雑である。

大多数の人間と関わっているため、その中で関わってきた人間の中で、誰か一人でも仲の悪い人がいるんじゃないかという噂が流れる。

つまり、不仲説だ、この手の炎上をしたり、ネットニュースになったりする。

ただ、あくまで説であり、ネットニュースも、単なるゴシップ記事でしかない。

本当の事は少なくともこの記事には書いていなかった。

何処からこのような噂が発生したのかと、事務所の人が調査をしたところ、掲示板での書き込みが始まりだということに気付いた。

事務所の人が、掲示板に問い合わせ、問題のあった部分のスクリーンショットを保存し、今回の炎上の原因の一つとしてあくまで可能性の段階だが、詳しい調査のために保存した。

掲示板側に連絡を取り、問題の書き込みの削除をした。

ただ、記事を書いた人に対する悪意のようなものが感じられ、今後、こういったことが起こらないように、掲示板側の人間の注意喚起、注意を促してほしいという思いがあった。

掲示板側は、炎上したことに気づかず、別の話題で盛り上がっている。こういったことが、頻繁にあるのだろうか、と。

いや、あるはずだ。だって、ネット上なのだ。

ネットでは何でもある、深層webがあるならこれがあってもおかしくないのだ。

でも、ネットの中で、本当にそんなことが起きるのだろうか、とも、もちかねていた。私は、その掲示板の書き込みを読み返してみた。

不仲説について悪意のある書き込みが沢山あった。

不仲説について、私や相手を罵倒してる物が大半だった、こんな説に振り回される暇があるんだったらもっと社会に貢献するようなボランティアでもしてもらいたいものである。

こんな説を真面目に語る気なら、ネットなんてやってなければいいのに。こんな説が蔓延する社会に、私は嫌気がさしてきた。

別に不仲説なんて、オカルトとか、陰謀論じゃないのに、そういった類で話をする人もいるし、話が多少飛躍しているようにも見える。

そうやって、社会から否定されるのを望まない人達の、心の声を代弁するのかもしれない。でも、このスレを見る限り、そんなことに意味はないのかもしれない。

そして、それが私にもわかる気がした。このスレの書き込みは、私をバカにしている。バカにするのもそうだし、バカにするのもそうだ。

しかし、それにしても、私には、この話のどこに共感するところがあるのだろうと疑問だった。

何と言うか、とても嫌な気持ちになった。しかし、こういう考え方が、私にもある。

私もネットの掲示板を利用すれば、そんな話が出てくるのが当然だ。

私は、掲示板に書かれた、その書き込みを見て、不仲説だ何だ、反証だ何だと唱え、自分の意見をまとめ、意見は一致すればそれでいいと思った。私の意見を、不仲説、反証だ何だって、それが、このスレの一番の目的なのだろうか。

これにまともに話をしていると、精神的にあっという間にすり減ってしまう。

それに、私は、そんな議論も、あまり好きじゃない。私には、そんな議論より、この話題で盛り上がりたい人がいるのだ。

盛り上がりたいのなら勝手に盛りあがってほしいとは思うが、人を巻き込むのはやめて欲しいと思う。

人を巻き込むことでしか、楽しむことは出来ないのだろうか、これについては私もコラボが多く、似たような事を言われているが、悪意があるかないかの違いだろう、それは大違いだ。

私も、人に、こういう風に話したい事がある。そういう話は、自分の口から言えばいい。私からは、自分の意見や主張を言っていい。

そして、数日後、事務所から話をしたいと言われた。

例の掲示板の件についてだ。

掲示板側に話し合いをして、情報開示請求をしてもらうことにした、これであの掲示板に悪口等を投稿したのが誰か分かる、だからこそこれが分かれば、そのアンチを視聴者に入れなければいいと思う。

だから、この話は重要なものとなることは今の私には痛いほどわかっていた。

私としては、ネット上に、人の、その、ネット的意見や情報を発信することには抵抗がある。

それは、ネットで生きる上のネットリテラシーとして持っておくべきだろう、個人の意見は個人情報と同意義なのだから、大切である。

だからと言って、ネットで生きる上でのモラル、というか、人の嫌がることや悪口を書きこむ行為は、非常に不作法と言えるだろう、不作法を罰しても、ネット社会では生きにくくなるだろう、そこが難点であり、そこを制限すると、更に大きな炎上となるので、なかなか手をつけれないポイントでもある。

だから、こういうのは、ネットを生きる上で必要な事だ、そう自分を納得させて、私はネットの掲示板に向かった。

開示された情報に書かれたアドレス達には色々書かれていて、一つ一つは分からないが、その中で見覚えのあるアドレスが一つあった。

それはあるメールアドレス、それは個人用のメールアドレスだ、何故個人用、なのか分かったのか。

それは、そのメールアドレスが、同期のメールアドレスだったからだ。

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