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1 逃げるように

頑張ります!

タイトルに関してはまだ悩み中です。

ゆっくりと階段を上る。かつん、こつん、という音だけが鳴り響く。扉に手をかけ、ノブを回す。屋上の空気を一気に吸い込み、深く深呼吸をする。何度か繰り返した後、男はフェンスに手をかけ、その外側に直立した。男の決意を後押しするかのように風が優しく頬をなでる。男の瞳は輝きを失いながらも、目下の状況を俯瞰していた。


「よし…、やるぞ」


ぽつりと呟き、男は地面のアスファルトを一蹴りした。

先ほどとは打って変わって風の勢いは増す。数秒後には地面と衝突しているだろう。


「もう……うんざりだ。来世は異世界にでも転生したいなぁ」


落下の最中、苦し紛れに出したこの声は幸か不幸か風に包まれ、誰にも聞かれることなく消え去った。

こうして、男は逃げるようしてこの世から去った。

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