プロローグ
「初めましての人もそうじゃない人もこんにちは」
「えっ…誰に話しかけてるかって?何言ったの?」
「ここには私とあなた達しかいないじゃないの」
彼女はそう想っていた。文字通り想うことしかできないのだ。なぜなら彼女の身は自分より5倍はあるクリスタルの中に閉じ込められてるからである。手を振りたくても身体を動かすことができず微笑みかけたくても表情一つ変えることもできないのだ。
「あなた達はいつもそうなの。たまには聞きてるだけじゃなくて声を聞かせて欲しいの」
彼女はどこか寂しそうに呆れ呆れ想っていた。
「…あっ初めて会う人もいるかもだったの自己紹介するの」彼女はハッと気持ちを切り替え想い直した。
「私の名前は…」彼女の想いが詰まる。
「ちゃんと名乗りたいところなんだけどあいにく名前を思い出せないの。気がついた時にはこのクリスタルの中にいて気がついた頃には名前も忘れちゃったの…名前がなくても生きていけるからまぁ、いいの」
彼女の想いは諦めと強がりで維持されてるのだ。
「…ごめんなさい。暗い話になってしまったの、こんな私でも暗い毎日だけじゃないの、実はあなた達以外にも私に…噂をすればなの」
彼女の意識が入り口に向かうと先程とは打って変わってとても暖かい想いが込み上がっていた。
彼女のクリスタルの前には大きな空間が広がってる壁は同じクリスタルで覆われており彼女がいなければ幻想的な空間なのは間違いないだろう。入り口は一つのみで彼女の正面にあり入ったらまず見えるのは彼女である。その入り口には一人の男性が姿を現したのであった。
初めまして。モブと言います。
これからできれば週一ペースくらいで話を作っていけたらなと思ってます。暇な時にさらっと読んでもらえたら幸いです。