表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

プロローグ 2


『お前、またケンカしたのか?』


『少しぐらい周りに会わせろよ』


『今年もコンクールに出ないつもりか?』


『お前だって困るだろう』


『早く伴奏者を決めろ永峰』





「……クソッ!」


 イライラする

 集中できない

 勝手なことばかり言いやがって…!


 こういう日は練習にならない

 早めに切り上げよう



「…うっとおしい」


 自習室の周りに人だかりができている

 こいつらは暇なのか?


 扉を開けると人が集まってきた


「あ…あの!オレ…ファンで…」

「うざい」


 本当に邪魔だ

 …けど久しぶりだな、話しかけてきた奴は


 窓を見ると、桜が舞っていた

 ああ…もう新入生が入ってくる季節か


「…ん?」


 ストラップがない

 どこかに落としたか?

 …仕方ない…探そう






 思ったより遅くなったな

 まぁ見つかってよかった


 ♪~♪~


「……」


 ピアノの音がする

 こんな時間まで練習とは熱心だな


 ♪~♪~


 この部屋か?それにしても…


 ♪~♪~


「………!」


 とても美しい音だ

 繊細だが壮大で…まるで氷上にいるような…!


 一目惚れした

 いやその言い回しはおかしいのかもしれないが

 



 俺はこの音が好きだ

 もしも…この音と一緒に演奏できたなら…!

 


 気づいた時にはその部屋の扉を開けていた

 …と、音が止んだ





「俺の伴奏者になってくれ!」










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ