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第三話 無言の少年との出会い
「おーい!巧!ちょっと来てくれるか?」
と橋本爺さんが手招きする。早速対面か。
「・・・なにか?」
小さな声で返事をする巧。
「紹介したいやつがいてな こいつが最近死んできた山本徹」
「どうも、よろしく」
一応挨拶に続いて挨拶はしておく。
「・・・」
マジで話さねえな、こいつ。思った以上に大変そうだ。
「ま、後は二人でやってくれ」
と言い、橋本爺さんはそそくさと他の人たちと話に言った。おいこら、逃げるな。
「えっと・・・」
そもそもなんの話すればいいんだ?
「・・・」
いやもうこいつスマホで遊び始めてるし。・・・上手いな・・・。ネットのレースゲームで二位と周回差つけるとかなんだよ。いや、まずネット繋がんのな。
「・・・上手いね」
「・・・どうも」
相変わらず声は小さい。だがこんな会話をしながらスマホを想像し手に入れる。
「おれもやろうかな 何てゲーム?」
「・・・」
いや、そこは答えろよ。イライラが収まらず近くの墓石を軽く殴る。それを見ていた巧はびっくりしたのかゲームの手が一瞬止まる。
しばらくすると急にスマホの画面を見せられた。
「ん?・・・え・・・」
スマホのメモ帳には、「僕は耳が聞こえない」とだけ書かれていた。驚くおれをよそに巧はすぐにゲームに戻った。
「またこれか」と言うかのように。当然のように。




