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死後の老人会  作者: 34
第十章 最後の5日間
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第三話 一足先に

墓場の掃除を終えてからも、おれはまだあいつのいた墓場にいる。もうみんながいる墓場に戻ることはしない。あそこに戻ったら、まだ生き続けたいと思ってしまう。せっかくした決意は無くさないようにしなければ。

と、ここで一人今のうちに挨拶をしておきたい奴を思い出した。

LINEで巧に連絡をとる。無事殺ったことを報告するのをすっかり忘れてた。

<言い忘れたけど終わったぞ ありがとな>

これが最後のメッセージにしておこう、と思ってトーク画面を閉じ、そこで巧のステータスメッセージを見て、言葉を失った。

<お疲れ 来世では少し先に産まれとくから>

と書かれてあった。

「はー・・・」

ゆっくりと横になる。息が白く染まっていく。全くあいつは前触れもなく生まれ変わる。せめてこっちの無事くらい確認したらどうだ。くそ、来世まで呪ってやる。もう一度トーク画面を開き、過去にさかのぼっていく。

色々なことが思い出されていく。

こいつは、

いつもおれの上を越えてきていた。

いつも人のために動いてくれた。

いつも・・・


もっとはやく出会いたかった。そしてもっとずっと遊んでいたかった。

・・・はやく生き返りたい。そしてまたあいつと色々楽しみたい。

来世でまた出会えることを願いつつ、そしてそのときのことを考えながら、いつの間にか眠りについていた。

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