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第二話 大掃除②
朝目覚めると目の前に布が被さっていた。何事か、と思ったが、すぐにテントであることが分かった。やはり、倒れたようだ。そのテントをゆっくりとどかして、起きようと手を地面に置くと、手の平が急に冷えた。びっくりして手の方向を見ると1cmほど雪が積もっていた。
「・・・もう冬かあ」
最初にこっちに来た、というか死んだのはいつだったか。いろいろありすぎて時間の感覚が狂っている。
死体に雪が積もっているなんて光景、始めて見た。ただ、悲しいことに綺麗でもなんでもない。
しょうがない。今日の作業を始めるか。
昨日と同じように死体を消していく。昨日に比べると手を合わせる時間が減っているような気がするが・・・、まあ、問題はないだろう。気分の問題だし、感覚が無事に麻痺してきている。よし、さくっといこう。
午後2時、残り一人までの死体を消し終わった。最後の一人はあいつだ。まだ昼飯も食べていないし、正直すぐに終わらせて飯を食おう、と思っていた。が、やはりこいつの番になると、空腹感も失せてきて、仕方なく真剣に向き合うことになった。
しばらく、血だらけになったこいつの顔を見ていた。恨み、恐怖、哀れみなど色々な感情が頭を通りすぎていく。
「・・・もう生き返ってくんなよ」
とだけ小さく言葉に出し、こいつの体を消した。




