第五話 End
大きな木の影に隠れ、スナイパーライフルを生成する。大きいので木からはみだなさいように。幸いにもあいつはほとんど動いていない。スコープを覗き、ゆっくりとあいつに照準を合わせていく。首より少し下に狙いをつける。反動で上に上がることを考えたらこれくらいがちょうどいい。トリガーに手をかける。静かに深呼吸をする。いい加減腹をくくるときがきた。ここまでみんなに好きにやらせてもらったんだ。ここで殺りきらなければ。息を吐き終わり、目を見開く。
決意を固めたそのとき、
「誰もわかってくれねえのかよ!」
と叫ぶ声が聞こえた。びっくりして誤射しそうになった。気づかれたか?
「もう人生なんてやめたいって思って死んだのに!死んでからもいいことなんてねえし!徹を殺してこいって言って行かせたら誰も帰って来ねえし!・・・勝手に怖がって誰も俺をまともに相手してくれねえし!どうしろって言うんだよ!」
最後に、殺しにくいことを叫んでくる。
はぁ、とため息をつき、スコープを覗き直す。
今更やっぱり止めました、とは言えない。頭の中では「気づいてくれ」と願っている自分に気づく。が、脳から送られてきた指令はもう止められない。引き金を握る手に力を込める。
シュッ
練習通りの発砲音が辺りに響く。ゆっくりとスコープから目を離すと、予想通り、ぴったり頭に弾が当たり、血を垂れ流すあいつがいた。
これで、もう終わりだ。こいつからの恐怖も。こいつによって引き起こされ続けた悲劇も。そしてこいつの悩みも。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
暗い話書くの向いてないな...書きたくなくなるw
あと5話!12月中の完結目指したいなあ...
これからもよろしくお願いします。もうちょっと更新頑張りますw




