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死後の老人会  作者: 34
第九章 ケリ
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第四話 必死

巧の所から、直接“あいつ”のボス、つまり暗殺対象の所に向かう。あいつのスマホのラインを見ていたら場所はそう遠くないことが分かった。大体15キロ位だ。まあ、幽霊の速度をもってすれば1分で到着する。とはいえさすがに上空から狙撃するというのはリスクが大きすぎるので少し離れて着陸する。

着陸したのは森の中なので音を立てないように。

進むにつれて、血の匂いが漂ってきた。

「・・・どういう・・・」

うっかり独り言が漏れる。

血の匂いがかなりはっきりして、鼻をふさぎたくなってきた頃、この血の匂いの原因を知ることができた。あいつの居る墓場は・・・文字通り墓場となっていた。つまり、他の幽霊がみんな殺されていた。その中央、そこにあいつはいた。返り血を浴びて赤く染まったTシャツを着て、椅子に座って下をただ向いていた。

「くそっ!」


急にあいつの声が響く。

「なんで・・・なんで誰も・・・」

そう言うとあいつは足下にある誰かの腕を、もう死んだ誰かの腕を強く踏んだ。

踏まれた腕が大きくへこむ。そのことにすら苛立っているようだった。

正直、殺す気が少し失せた。が、散らばっている死体を見て殺意を取り戻す。

そうだ、あいつは何人も人を殺した。それに・・・ようやく出来た、おれの人生でようやく出会えた信頼できる友達とも、先生とも、親とも言えるそんな人たちを襲わせた。そのことに変わりは無い。

必ず、殺る。

それが最後におれがやるべきことだ。

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