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第二話 取調開始
「・・・前おれが」
「ちょっと一回止まれ」
「え?」
「一回『絶対言わねえ』って言ってくれ」
なに言ってんだ?という言葉を無理矢理飲み込む。
「細かいことは気にすんな!はじめ!」
「・・・絶対言わねえ」
とおれが言い終わる前に、
「そうか・・・だったら」
と言って
「これを食え」
と出てきたのはカツ丼だった。ああなるほど、これがやりたかっただけか。すっげえかっこつけてて笑いそうになった。
「ま、昼飯もまだだしな ありがたくいただくとするか」
「おお食え食え そして正直に言え」
「言われなくてもそのつもりで」
「で、なにがあった?なんであんな奴らが急に襲ってきた?」
「・・・前、怖い話っつってしたあの話覚えてるよな」
「ああ」
「あれの時間設定を2年ずらせば大体分かる」
「・・・・・・」
橋本爺さんがフリーズしてる・・・?
「・・・おーい?」
「・・・ん?」
「いや、フリーズしてたから」
「・・・あの話な、正直あんまり覚えて無くてな・・・」
「さっすが爺さん ぼけてんな」って言いそうになったのをぎりぎり踏みとどまった。いや、「さっ」位までは出た気がする。
とりあえずあの話をもう一回した。大分おおざっぱになった気もするがまあ、いいだろう。
話し終えると、
「ああ覚えてる覚えてる」
と言った。あ、うそだな。




