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第一話 "普通"の終わり
<わりい電話>
とだけ巧にLINEを送り電話に出る。相手の名前は美菜さんになっている。
〔もしもし?〕
〔よう、もしもし?〕
明らかに声が違う。声の主は驚いているおれをよそに、
〔久しぶりだな〕
と続ける。
〔誰ですか?〕
〔忘れちまったのか?先生殺しの達人さん?〕
全身に一瞬緊張が走る。そして次の瞬間には全身から一気に力が抜けていくように感じる。それに気づき、スマホを持つ手を慌てて強く握り直す。
〔何を・・・言って・・・〕
〔また遊ぼうぜぇ 今度はもっと大勢で〕
〔大勢、だと・・・?〕
するとスピーカーから急に大きな声が聞こえた。
〔来ちゃだめ・・・!〕
それは短いながら、一瞬で状況を伝えていた。
〔あぁ?うるせえ!〕
という怒号が聞こえ、それ後どよめきが聞こえる。
〔今何した?〕
〔ちょっとうるせえから静かにさせた まさかこんなところに若い女がいるとはなあ〕
やっぱり、さっきのは美菜さんだった。静かにさせた・・・、おれが思っている奴で正しければ・・・、これはまずい。このままだと・・・。
〔何がしたい〕
〔ただお前と会ってゆっくり話し合いがしたいのさ〕
〔あぁ?〕
〔あの日の続き、しようぜぇ?〕
〔んなことするわけ〕
〔いいんだな 周りの奴らをどうしても〕
〔・・・そんなことしてみろ お前を殺してやる 今度は本気だ〕




