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死後の老人会  作者: 34
第四章 最新式老人旅行
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第一話 最新観光スポット

散々飲んだ皆を美菜さんとなんとか介護した。「まさかここまでとは・・・」と驚いていた。まあしばらくは飲もうなんて言わないだろう。いや、言わないでくれ。

徐々に暑くなってきた5月。橋本爺さんが、

「なあ、旅行に行かねえか?」

こう言い出した。

「おお、いいなあ 最近行ってないしなあ」

「・・・旅行?」

美菜さんとおれの新入りコンビが首を傾げる。

「ああ、時々行ってたんだよ 金もかからないし」

「旅行かあ・・・最後に行ったのいつだったか・・・」

生きてた頃はほとんど行かなかった。連れていってもらえなかったと言うべきか。

「じゃあ行くってことでいいな?」

「ああ、いいよ」

「はい」

おれに続いて美菜さんも答える。

「よし、じゃあどこに行く?」

「そりゃあUSJとか・・・」

「エベレストはどうだ?」

「いや、マチュピチュがいいだろ」

忘れてた。老人会の旅行だった。USJなんか行くわけない。

「屋久島でのんびりはどうだ?」

「ヨーロッパの方に行ってみたいねえ」

おれが半分失望している間も、話し合いは続いている。

「で、本命は?」

と、橋本爺さんが聞くと、口を揃えて、

「宇宙!」

と言う。おおそうか、宇宙か。いいところ・・・じゃないな。うん、生身だったら即死レベルだぞ?

「なに言って・・・?」

死んでからいろいろあり得ないことがあり、大分慣れてきたがさすがに宇宙は無理だ。いや、慣れたらダメだ。

「大丈夫だ!おれらは不死身だ!」

正確にはもう死んでるけどな。

・・・旅行先は宇宙に決定だろうな。この流れは。

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