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死後の老人会  作者: 34
第三章 春でもないのに
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第一話 別れの始まり

巧と初めてあった日から数日後、少しずつ巧がどんな奴なのか分かってきた。耳が聞こえないのに簡単な質問に答えることができたわけは、口の動きや表情から予想していたらしい。何でもいじめられないためだったとか。

まあ今では友達だ。時々ゲームで対戦するが、全く勝てそうにもない。どんな奴にも取り柄があるというのは本当だとこんなときに思う。

そして、おれが憑き纏われていた物から少しずつ解放され、眠れるようになってきたころ、大崎爺さんが、

「そろそろ生まれ変わろうと思う」

と宣言した。おお、初めての生まれ変わる人。

「あんまり楽してると生き返るのが嫌になりそうでな」

宣言を聞いてどよめきが・・・、と思ったら案外みんな「だろうな」みたいな顔をしていた。

「え・・・、みんな驚かないの?」

「・・・まあ寂しいけど・・・結構よくあるし」

「いちいち悲しんでいられないからなあ」

なかなか情がないように感じる。

「で、いついくんだ?」

「そうだなあ・・・、明日かな」

早いな。まあ大分前から決めてたんだろうけど。

「じゃあ今日が最後の晩餐ってわけか」

「だな」

まあ正直言ってあんまり思い入れのある人じゃないからおれもそこまで寂しくないけど。

「よし、じゃあ飲むか!」

ほんと何かにつけて飲もうとするな。この人たち。

あ、また婆さんに怒られてる。うん、何回こんなことやってたんだろう。


こうして大崎爺さんと過ごす最後の夜が過ぎていく。いつもより騒がしく。

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