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死後の老人会  作者: 34
第二章 幽霊って変じゃない
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第五話 一生憑き纏う物

一時間目に先生は少し遅れて来た。少し疲れたような顔だった。と思うとすぐに表情が変わり、

「お前らなにしたか分かってんのか!」

と怒鳴られた。そのときちょうど涼しい風が吹き込み、隣の教室からは笑いが起きていた。ここだけが緊張のなかにあった。

「いじめた奴手ぇ挙げろ!」

誰も挙げない。

「嘘つくな!さっさと挙げろ!教科書捨てた奴誰だ!」

しょうがないので手を挙げる。

「お前だけか?じゃあ先生と一緒に視聴覚室まで来い」

と言われ教室を出た。その時代わりの先生が教室に入っていた。その先生が一瞬こちらを見た。その目は死んでいてなんの意味も持っていないようだった。

結局その日は一日中怒られっぱなしだった。だがおれはあいつの事を弱いと思っていた。この程度で不登校になるなんて、と思っていた。今考えればあいつは唯一周りに勝てるものを奪われた。その事を考えれば変な話、当然だった。

だがこれにはまだ続きがあった。次の日からおれに対するみんなの態度が明らかに変わった。話しかけても、うん、ああ、位しか言わなくなった。そんな生活が一週間続き、ついに先生に言うことにした。

「そうか・・・まあ少しはあいつの気持ちが分かったか?」

とだけ言われた。もちろん先生がそうするよう言ったわけではなく自然にそうなったようだった。


あの時からおれは変わったようで、変わっていなかった。結局相手の事を考えずにいる。後悔したつもりでも同じ間違いを犯す。これからも同じようなことがあるたびにこの話を思い出すんだろう。そして眠れない夜を過ごすことになる。

償いきれる日は来るんだろうか。

ここで第二章完結です。ここまで読んで下さりありがとうございます。ほのぼのタグが当てはまらない章になった気がしますw

それにしても凄い過去の奴だなあ・・・。またこんな感じで暗い話の章があると思います。どうやら暗い奴に惹かれるようですw

次の章ではもう少し明るくする予定です。あ、第三章の第一話では巧の話も少し入れる予定です。

更新が遅れがちになると思いますが、これからもよろしくお願いします。

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