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第7話 野宿
今回は短めです
道はそう言うと辺りを見渡し、二・三十m先にある洞窟に向かった。
「ここ、結構いいよ! 広いし!」
オレ達は道の見つけた洞窟で休むことにした。
さっきとっておいたキノコと果物を晩ご飯とした。
たき火を灯し、そこで明日からの予定、敵と会ったときの作戦などを立てた。
「明日も歩くんでしょ? 私は寝るね。おやすみなさい」
彩乃はそう言って道がつくった簡易ベッドで寝た。
「僕も休ませてもらうね。体力ないからさ」
オレは眠れなかった。
こんな慣れない体で眠れるはずがない。
たき火で温まりながらキノコを焼いて食べていると、大剛がとなりに座って話しかけてきた。
「さっき、その辺見てきたんだけどよ、どうやら魔物はオレ達を敵視してるみたいだ」
同じ魔物の姿でもダメなのか。
「なあ、お前はどうして死んだんだ?」
「――オレは――――」
オレと大剛は次の朝までそんな話をしていた。
次の日の朝、しばらく骨々谷へ続く道を歩いていると、目の前に一匹の赤いゴブリンが現れた。
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