第6話 林の道のケンタウロス
第2章です
いろいろな魔物が出てきます
オレ達は骨々谷へ続く林の道をとおっていた。
「そういえばさ、私の学校にも健太郎って人いるんだけどアナタ何か関係ある?」
え?
やっぱりだ!
このゴブリンは佐藤彩乃だ!
「オレ! そのけん…」
「あいつさ~、あっ、その健太郎って奴ね、何かいっつも私のほう見てくんのー。気持ち悪いんだよね。アナタはそういうことしないよね」
今オレが事実を言うとこの先の冒険が不利になるだけだ。
本当のことは隠しておこう。
てか、こんな醜いゴブリンなんか誰も見ないだろ。
「へっへぇ~そんな奴いるんだ~」
やはり動揺は隠せない。
何だこの気持ちは。
気がある人に嫌われる気分。
あまりいいものではないな。
この冒険で仲良くなれたら良いと思っていた。
そんな会話をしながら骨々谷に向かった。
途中、キノコや果物などの食べ物があったのでとっていった。
林の道にはいろいろな種類の生物がいた。
木々の中や川の辺りには『フェアリー』と呼ばれる妖精がおり、
ケンタウロスと呼ばれる半人半馬の亜人などがいた。
オレ達に直接危害を加えることはなかったが、やはり不気味だ。
すると槍を持った一体のケンタウロスがこちらに近寄り、話しかけてきた。
「おぬし達、何処へ行くつもりだ? この先は骨々谷だぞ。谷には『ジャイアントトロール』もいる。ゴブリンとウサギで乗り越えられる道ではないぞ。立ち去れ」
となりにいる道がおびえている。
「やっぱりやめた方がいいんじゃない?」
「いや~、すんませんね。ケンタウロスさん! オレ達は魔王様の命令で骨々谷に向かってるんすよ。いいから行かせろよ」
「魔王だと?あの方は何を考えておられるのだ」
「知らねえよ。オレ達には関係ねえ」
するとケンタウロスはオレに槍を向けてきた。
「口のきき方には気をつけろ。ならば行くがいい」
「そうさせてもらう」
あのケンタウロスは相当のやり手だな。
辺りが暗くなってきた。
先を急がなければいけない。
あのケンタウロスのせいだ。
「この辺で休まない? もう暗いし、期間は決められてないから」
それもそうだな。
「じゃあ僕は休めそうなところを探してくるよ」
私はいろんな短編を書いてます
私のページにいってチェックしてください!