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ゴブリンが魔王になる方法  作者: シークレット伯爵
第二章 骨々谷のジャイアントトロール
22/22

第21話 帰村

行きの恐怖心は帰り道にはまったく無く、それというよりは仲間の犠牲による悲しさが残っていた。

生意気なウサ丸、初めてグローブの能力により仲間になったガリガリ君。

敵であったがジャイアントトロールも殺し、オレ達に達成感とは別な感情が合った。

こんな簡単に殺しが許されるということはオレもいつ殺されてもおかしくない。

そう思うと、この骨々谷の地に積もる骨の粉も不気味に見える。


しばらく歩きオレ達はあるところに着く。


「ここ、ちょうどウサ丸くんが・・・・・・」

「そうだな、あいつには感謝しとけ」


そこにウサ丸の姿は無く、赤ゴブリンの姿も無い。

ウサ丸は死んだ。

誰もがそう思っていた。


村に着くとそこには魔王が立っていた。

その巨大な身体を見ると先ほどのトロールが可愛くすら思える。


「よくぞ戻ってきたな。健太郎、腕が無いではないか」

「ちょっとやられちゃいまして」

「ここにトロールの腕がある! 健太郎にくっつけてくれ」

「うむ、いいだろう」


魔王の持つ杖が真夏の太陽のように光った。

光が止むと、オレの腕は緑の細い腕ではなくジャイアントトロールの毛深く太い腕になっていた。


「君たち、任務完了だ。お疲れ様。次の任務は三日後だ。ゆっくり休んでくれ」


爆発音と共に魔王は消えた。



第2章完結しました。

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