第12話 道の先にいる骸骨
展開がはやいかもです。
「骨々谷はまだなのか?」
「まだだな。あと四㎞はある。途中、ガイコツ達のアジトがあるからそこはうまく切り抜ける必要があるな。いざとなったらオレが助けてやるよ」
途中にガイコツのアジトがあるらしい。
また誰か犠牲になるかもしれない。
オレかもしれない。
人間に戻る前に死ぬ可能性もある。
まあ、そのときはそのときだ。
十分ほど歩いてオレ達は森を抜けた。
そこには真っ白な大地が広がっており、枯れた木々がはえている。
空は暗く、今にも雨が降り出しそうだった。
「この景色が骨々谷と呼ばれるゆえだ。白い砂をよく見てみろ。これはここで死んだ者達の骨の粉だ」
「いゃぁぁーー!!」
彩乃の悲鳴。
「どうした!?」
よく見ると遠くから白い人型のなにかが大勢近づいてくる。
「ガイコツだ! くそっ!! 道を間違えたみたいだ」
「おい、大剛どうすんだよ。やべぇよ、何体いるんだよコイツら!」
「安心しろ。オレのミスだ。オレで何とかする」
「無理だよ、大剛くんには右腕がないんだから!」
たしかに。
ケガ人、いや、ケガゴブリンだ。
大剛にここは任せられない。
「関係あるかよ」
「いや、関係あるでしょ!」
「関係ねえ」
「でも……」
「いいからお前ら、先に行っとけ。足手まといになるだけだ」
「ガイコツが来たわ!!」
まただ、また誰かを犠牲にしなければいけない。
「早くいけ!」
大剛は十数体のガイコツ達の中に素手で向かっていった。
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