表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴブリンが魔王になる方法  作者: シークレット伯爵
第二章 骨々谷のジャイアントトロール
12/22

第11話 一匹の犠牲

更新遅くてすいません

「炎の強化魔法だ。こうなったからにはお前らに勝ち目はないぞ」

「知ったことか! いくぜぇ!!」

巨大大福は回転しながら方向転換し、再び赤くなったお相撲さんに向かっていった。

お相撲さんはかまわずラリアットの構えをした。

腕の筋肉がどんどん赤くなっていく。

体の赤さよりもっと濃い。

巨大大福との距離が一mほどになるとお相撲さんはラリアットをくりだした。

「お前もこれで終わりだ!」

「大丈夫だ! この一撃で決着をつける」

巨大ウサギの声から余裕が見られる。

再び両者がぶつかった。

しかし、さっきとは違い巨大大福がとばされた。

後ろにあった巨大な木にぶつかる。

「いってぇ。くっそー」

「大丈夫かい? このやろー! 僕とやるか!?」

道にできるのか?

「待ってくれ! ここはオレに任せて先にいけ!」

このウサギ……

「オレは友達を傷つけた奴は許さない。こいつはオレに任せていけ!」

オレはコイツをおいて逃げていいのか?

「いこうぜ。コイツの思いは無駄にできない」

「大剛くん! ウサ丸くんをおいていけないよ!」

「いきましょう」

「じゃあ先にいかせてもらう。死ぬなよ。あとで合流しようぜ」

「それでいい。ケンタウロ、すぐ追いつくから待ってろ!」

いくしかない。

ウサ丸の犠牲を無駄にしてはいけない。

よく考えたらコイツは見栄っ張りなだけで、いい奴なのか?

オレは誤解していたようだ。

オレ達は走った。

ここを切り抜けるためにウサ丸を犠牲にして。

「絶対追いつけ! ウサ丸!!」

「初めて名前で呼んでくれたな」

そういえばそうかもしれない。

「待てぇ! お前ら!!」

お相撲さんはオレ達の後を追ってきた。

「お前が待てよ。お前の相手はこのオレだ!」

「フッ、いいだろう。お前なかなか度胸あるじゃないか。決着つけようぜ!」

その先の話はわからない。

ウサ丸がどうやってお相撲さんと戦ったのか、どう思っていたのかはわからない。

オレ達はお相撲さんを切り抜け、先を急いだ。


評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ