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お守り

作者: 檸檬

ある、詩人さんの短歌はお守りとして

大切にしている。迷ってもこの短歌から溢れるものを

わたしは信じた。


秋葉竹さんの短歌です。


白痴



蜃気楼

その名で呼んだ色街に

架かって照れてる、夜の虹かも




その過去の

醜聞まみれで死ぬ人生、

夜のうわさの拡散する街



このなみだ

風の奏でる優しさで

洗い流して、くれはしないか






絶望が

おき捨てられたおとといの

流木刻んで、白鳥を彫る



造られた

優雅に羽ばたく白鳥を、

《最果て夢》と、呼んではダメか



なみだ拭き

白痴のきみの瞳を守る

折れることない意志になりたい






大丈夫だよ、


わたしは信じないよ 悪い夢さ


その過去の醜聞まみれで死にそうになって

夜のうわさの拡散する街で

それでもあなたが死ぬ人生選ばないで

進んできたんだから


簡単な言葉でいうよ


簡単な言葉でいうよ


わたしは信じている


わたしがあなたに出会ったころ


あなたはもう、街を出ていきたいと


叫んでいた


いつも いつも


そして、わたしに


このなみだを

風の奏でる優しさで

洗い流して、くれはしないかと


訴えていた


わたしが洗い流したかったのは


ただ、あなたのうわさや涙だった


本当の姿は純なひとだとわかった


何故か、わからないけど、


引力があった


社会を変えたり、革命なんて


考えてなかった、


知らぬ間にいい詩を書いてみたいと


あなたの背中を見ながら夢をみた


あなたの涙を拭って、


笑顔をみられることが好きになった


ただ それだけだ


ただ それだけでありたかった


あなたは不器用だ


わたしも不器用だ


わたしが信じているんだから


いいじゃないか


心はもう、ひとつじゃないか


そう、勝手にだけどわたしは思ってる

















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