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第6話「君のテスト事情」

テスト当日

俺たちの勝負の日、愛芽は余裕そうだが...

「大輔自信はどうだ?」

「もちろんない!」

大輔という同類がいて安心する

(本当に友よ)

「いつの間に私以外に友達なんて作ったの?」

「ふふ〜ん、俺だって本気を出せば友達の1人や2人できるさ」

友達が出来た喜びで上がった調子のまま煽る

「へ〜?」

愛芽はニヤリとした顔で

「ま、大輔くんに色々事情は聞いたんだけどね〜」

「ちょっと!?それはどういうこと?」

あの第一声”友達になろう”はかなり恥ずかしかった...

(チャイムの音)

この学校は3日にテストを分けている。

今日が1日目のテストの日

英語、国語、数学と地獄の教科の日だ...

(まぁ、できるだけのことはやるか)

そんなこんなで地獄の3時間を過ごした俺たち(俺と大輔、その他生徒)

3時間目の最後(チャイムの音)

「やばかった...」

絶望のあまり小さくつぶやいていまう

大輔は既に机に顔を伏せている

「零はテストどうだった?」

「言わなくてもわかるだろ?愛芽は?」

「少なくても平均85点は固いかな?」

(え?すごくない?逆におかしいのは愛芽だよね?)

(ルートの計算ってなんだよ?解けるわけないじゃん)


そんな絶望を抱えながらテストを含めて土日を挟んで7日間が経過した。

テスト返却日

「今からテストを返します!番号順に取りに来てください。」

(この学校は全部のテストが一度に帰ってくるから絶望が一度に降りかかる。)

テストが返ってきて思い切って答案用紙をひっくり返す。

国語:42点

英語:38点

社会:56点

理科:46点

数学:23点

(数学がーーー)

平均点の半分を下回ると赤点...赤点...アカテン

やばい意識が朦朧(もうろう)としてきた。

恐る恐る黒板に書いてある平均点を目を動かして見る。すると...平均点47点...

(1点耐えたーー!)

心の中で叫ぶ!

「大輔はどうだった?」

「ふっ...23点...」

ドヤ顔で言ってくる大輔に、

(同じじゃん、最高の友達じゃん!)

「何言ってるんだ?もうそんなの親友でしょ!」

と大輔が言ってくる。また友情が深まった気がした。

(うん?今大輔心読んだ?)

「零は何点だったの?」

後ろから愛芽の声がする

とか?「な、内緒」

「えー?まぁ聞こえてたからいいけど」

(聞こえてたのかよ!)

「じゃあ、私の数学の点数当てたら、ジュース奢ってあげるよ。」

(えー?分かるわけないってそんなの...まぁ91点とか適当に言っておくか…)

「91点とか?」

びっくりした表情になる愛芽に

まさか...と思ってしまう

「正解!答案用紙見た?」

「いや全然!」

俺が1番びっくりしてると思う

「まぁジュースは奢るね」

「いいよ別に...」

「いいよ奢る、私が言ったしね」

(人の親切を否定しすぎてもダメか...)

「じゃあ、お言葉に甘えて...」

そのまま2人で自販機に行こうとしたら

「買ってくるから待ってて!」

と愛芽に言われたので、教室で待つことにした...

早帰りなため、既に教室は下校をした生徒がほとんどなので、すっからかんだった。

ぼーっとしていると

首に冷たい感覚があった。

後ろを見ると愛芽がペットボトルを持っていた。

「冷たっとか驚いて言わないの?」

と愛芽が質問をしてくる。

「驚いて声も出なかった...」

「これ!約束だったからね」

ジュースを差し出す愛芽

「ありがとう!」

受け取る時、指が少し触れる

「やっぱり君の手は冷たいね...」

少し愛芽の顔が赤くなった気がしたが気のせいだろうか?

受け取ったあと、早速飲もうと開けようとしたら気になることがあった。

ペットボトルって最初開ける時、少し硬い気がするんだけど...

(あれ?少し緩かったな)

と感じるがあまり気にしないことにした。

そのまま一口飲む...

愛芽が

「言い忘れてたけど、喉乾いてたから一口貰ったよ」

とニヤニヤしながら言った。

その直後俺は5秒ぐらい硬直した。

「え?」

「あれ?これってなんて言うんだっけ?」

「零分かる?」

分かるけど言わないで黙る俺...

「そうえばさ...言い忘れてたけど


私ホントの数学の点数95点ね!」

「じゃあまた明日ね!」

笑顔で言って、バックを持ちそのまま廊下に向かう

「うん?はめられた?」

また、からかわれたと思い机に顔を伏せる

もっと点数高いのかよ!

(そういえば愛芽が一口飲んだものを飲んだってことは

...)

「帰るか...」



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