第24話「私の告白」
愛芽は真面目な表情になって俺と面になって話し出す。
「本当だよ?私は君のことが...好きなの。」
そう.....俺に言う。
ヒュ〜、…………ドンッ!
その瞬間花火が上がる。
丁度花火を打ち上げる時間になったらしい。
そんなことより……
(俺が.....好き?)
「誰が?」
何が起こってるか分からなくてとっさに俺はこう言う。
「だから、正心零くん!君のことが好きなの...……」
俺の心の中は二つの意見が混じっていた。
(正直な気持ち、すごく嬉しい。もう自分にも嘘はつかない今にでも”俺も好き”と言ってしまいたい。最初は少しからかわれるのが嫌だった。でも……途中から心の隅で好きという気持ちが出てきて、それは今では大きく広がっていた。)
けど………
(もう一つの心、愛芽の父親について、最初に文化祭出会った時言われたこと...)
ーーーーーー ーー
「愛芽にこれ以上関わるのやめてもらってもいいかな?」
(!?)
(何を言っているんだ?この人)
「いやすまん...関わるなではないな...付き合ったりしないでくれだな。」
「私たちは夏休み最終日に海外に引っ越すんだ。君も別れが苦しくなるだろうから今のうちに言っておく」
(ーーーーーーそう海外に引っ越す...今ここで付き合ったら別れが苦しくなるのは……今になって分かる。あの時からあの人は助言していてくれていたんだ...
あの時はもちろん信用出来なかった、けれど、保健室に愛芽をむかえにきたのは彼だった。あれで、信用性がかなり増した。)
ここで俺はひとつの説を考える
愛芽は父親から引っ越すことを伝えられてない...?
(俺が愛芽の立場なら”絶対”に告白はしない、なぜなら俺が苦しくなるのはもちろん、愛芽を余計悲しませることになるからだ.....)
(愛芽はものすごく良い人だ...だから分かる。知っているなら彼女は俺に告白をしたりしない……)
そこで俺の思考は1つの考えにまとめる。
「………………ごめん、愛芽とは付き合えない...」
そこでまた花火が上がる
(ごめん...愛芽...君のためなんだ!)
「そっか.....」
愛芽の顔には涙があった。
そこで愛芽はその涙を隠すように、俺の前から消える。
「愛芽!!」
呆然とする俺
(これで良かったんだ……これで...。)
涙が出てくる。
「感謝するよ零くん...」
背後から声がして後ろを向くと愛芽の父親がいた
「すまない...君には辛い役をさせてしまった。」
「……それより見てたんですか?」
涙を流しながら俺は聞く。
「本当にすまないと思っている。偶然君たちを見かけてね」
(本当に偶然だったのだろうか...?そんなことはどうでもいい)
俺は睨みながら思いのまま叫ぶ
「あなたのためじゃないです!!俺は愛芽のために断ったんです!!」
「そうか...すまなかった。」
愛芽の父親は深々と礼をする。
「もういいです!もう俺関わらないでください!」
そう言って後ろを向く………
(!?)
…………………………
「そっか.....私のお父さんが裏で何かしてたんだ...」
後ろをチラ見すると愛芽の父親も驚いた顔をしている。
「いつから聞いてたんだ?」
”愛芽”に俺は聞く……
「さっきの零が私のためって言ってくれた所ら辺...かな?」
「ごめんね理由は分からないけど!私のお父さんが...」
愛芽が謝ってくる。
「愛芽は...悪くない!」
俺は言う、
「そうだ!私のせいだ!」
続いて愛芽の父親も言う。
「とにかく後でお父さんには問い詰めるとして.....」
「仲直り...しよ?」
愛芽は俺の手を握る。
俺は泣きながら...
「ああ……」
と答える
「いつもより君の手は暖かいね。」
(愛芽は強いな.....本当に...さっき俺が振ったばっかりだってのに、父親にも隠し事をされていたというのに。)
「帰るよ...お父さん!」
怒り気味に言いながら
「じゃあね!今日は楽しかったよ!」
「また……」
愛芽達と別れた俺は少し呆然としていた
理由は……
俺の心は”好き”という本音を伝えられなくて...
モヤモヤしていたから……かな?




